父が亡くなって6年になる
19歳の時だった
いきなりのことだったので動揺して一晩中わーわー泣いたけど、薄情なものでそれからは父のことでほとんど泣かなかった
そのあとに発覚した父の借金だとか、慌てて人生初バイトをはじめたりだとか、バタバタしていつの間にか忘れていった
父のいない毎日が当たり前になった
今さっき知人と炒飯の話をした
そしてふと、父が作ってくれた炒飯を思い出した
炒り卵と、短冊型に切ったふちの赤いハムと、ミックスベジタブルが入ってる
お米はパラパラしていない
それをもう食べることは出来ないんだと気付いて、少し泣いた
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