2018-07-25

父の炒飯

父が亡くなって6年になる

19歳の時だった

いきなりのことだったので動揺して一晩中わーわー泣いたけど、薄情なものそれからは父のことでほとんど泣かなかった

そのあとに発覚した父の借金だとか、慌てて人生バイトをはじめたりだとか、バタバタしていつの間にか忘れていった

父のいない毎日が当たり前になった

今さっき知人と炒飯の話をした

そしてふと、父が作ってくれた炒飯を思い出した

炒り卵と、短冊型に切ったふちの赤いハムと、ミックスベジタブルが入ってる

お米はパラパラしていない

それをもう食べることは出来ないんだと気付いて、少し泣いた

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん