底辺なりに頑張ってきた。そして今日、ようやく俺の出番がやってきた。台形の面積を求められる時が来たんだ。最初で最後の晴れ舞台。
そこで役目を果たす、筈だった。
思いもしなかった。
計算過程に俺の名前がないなんて。
俺は底辺ですらなかった。
上底と下底は隣のガキンチョみたいなあいつらで、高さはなんと真向かいのイケ好かないキザ野郎だった。
俺は底辺でいたかった。
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