息を吸い、それを吐く
「それ」が私自身だ
一息ごとに
世界と混じり合い
熱を帯び
形を変え
広がりを変え
匂いを変え
また世界に溶け込んでいく
私が認識する私のこの身は
本体ではない
本体ではないが
私を形作る大事な要素だ
それでもこの身はいずれ朽ち果て
そのとき私はただ世界に溶け込む
私は空気のごとく軽い存在で
目にも見えず
留まることもなく
誰かを動かすこともない
それでも
消えることなく
また
どこかで誰かの吐く息の一部となり
変わり続ける
Permalink | 記事への反応(0) | 18:31
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