2015-10-26

【革靴】が凄すぎるオタク自称した僕は、渋谷の街を闊歩していた。

(おやおや?人だかりができている。ハロウィンは終わったというのに何事だ。)

近づいていくと、中心にはかの、美しすぎることで有名な彼女がいた。

大勢サラリーマン彼女を囲み、自らの足に付属する【革靴】を前に差し出している。

男たちの【革靴】はサドルソープをかなりしっかりと量をつけて泡立てられている。

彼女は全員の【革靴】を磨き上げるつもりなのだ

せっせと、一人で…。

【革靴】から出た汚れを一身に受ける。

そのどす黒い汚れ。まるで今日のために汚れを溜めてきたかのようだ。

なおも彼女に【革靴】を向ける人は増え続けている。

絶望的すぎる状況。

そんな中、僕はスッと右足に付属する【革靴】を差し出した。

周りの男は冷や水を浴びせられた格好となった。

顔を上げる彼女

それで僕は彼女に鏡面磨き、してもらったのであった。

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