2015-10-13

もう一睡もしたくない

もう一睡もしたくない

夜に

私は私を許し終えて

人生の中の一秒や一晩を

競技場から解放する


明日ことな

気象予報士でさえ

知りはしないから

絶望する隙もない


常夜灯オレンジ色は

私に

狂気要求している

眠りなさい大丈夫から

大丈夫から、と

何一つ大丈夫ではない

一時停止の夜に


夜の深さを

薄ぼけた明日

夥しい数の

『かもしれない』を

いっそ冷酷なくらいの

理性によって

私は見尽くす、

今夜。

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