もう一睡もしたくない
夜に
私は私を許し終えて
人生の中の一秒や一晩を
競技場から解放する
明日のことなど
気象予報士でさえ
知りはしないから
絶望する隙もない
常夜灯のオレンジ色は
私に
狂気を要求している
眠りなさい大丈夫だから
大丈夫だから、と
何一つ大丈夫ではない
一時停止の夜に
夜の深さを
薄ぼけた明日を
夥しい数の
『かもしれない』を
いっそ冷酷なくらいの
理性によって
私は見尽くす、
今夜。
Permalink | 記事への反応(0) | 02:06
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