火葬ってどうしてこんなにも気持ちを軽くするのかなぁ。
身内が亡くなって、家に安置されている間、ずっと涙が止まらなかった。
布を取ると安らかで眠ったような顔をしていて、でも触ると硬くて、
死んじゃったんだ…って泣いて泣いてした。
家族がアルバムを引っ張り出してきて一晩中、思い出話をしていて、私も、皆も泣いていた。
棺に移して棺を運ぶ時も、これでこの人はいなくなってしまうんだと思って泣いた。
火葬してもらった。
骨になったのを見た時、涙は出なかった。
いなくなっちゃったんだなぁ…とは思ったけど、不思議と涙は出てこなかった。
悲しい気持ちも出てこなくて一息つけたような感じ。
遺影を見ると色んな思い出が蘇るけど悲しい気持ちは薄いかな。
まぁ故人にとって長い闘病生活の終わりだったからっていうのもあると思うけど。
これが不慮の事故なんかだったら全く軽くならないのかもな。
むしろ俺は火葬後の遺骨を見た段階のほうがこみ上げるものがあったな
頭蓋骨や肋骨を参列者で崩して骨壺に収めるところとかかなりクる