あるところにアリとキリギリスが居りました。
アリは勤勉で、夏の間せっせと冬の食料を集めておりましたが、キリギリスときたらどこ吹く風といつも遊んでいるのでした。
遊ぶこともせず四六時中食べ物を運ぶアリを横目に、キリギリスは歌など歌って気楽な生き方をしておりました。
「キリギリスさん、そんな風に遊んでばっかりだと将来困ることになるよ、女王アリがそうおっしゃっていたよ」
「いいや俺は今おなかいっぱい食べられるし、歌を歌ってれば幸せだから良いんだよ」
アリはキリギリスの将来を思い、かわいそうな奴だと思いました。
さて冬がやって参りました。
今年の冬はことに厳しく、生き物が生きていくのにはあまりにも過酷でありました。
キリギリスは死にました。食べ物の備蓄もなかったし、今年の冬はあまりにも寒かったのです。
アリも死にました。食べ物の備蓄はあったけれど、今年の冬はあまりにも寒かったのです。
キリギリスは死ぬ間際アリのことをふと思い出し、かわいそうな奴だと思いました。
とっぴんぱらりのぷう
金曜日はどうして出かけるの?w
どういうこと??