大阪における多剤耐性株の伝播状況を解析した。
ヒト個人を判別する指紋分析のように、結核菌遺伝子の“指紋”解析を行った結果、
一定の多剤耐性株が伝播している状況が判明した。
この特定の“指紋”を持つ多剤耐性結核菌は、感受性株ではみられないパターンであ
ることから、多剤耐性化した後に、大阪地区で伝播していることが判明した(田丸亜貴等、報告論文執筆中)。
多剤耐性化した結核菌が大阪で伝播しているという非常に危険な状態の存在が明らかとなった。
http://www.osaka-cu.ac.jp/research/commons/data/2011matsumoto.pdf