2011-02-27

月の綺麗な夜でした

月の綺麗な夜でした

ベランダに出た私が月を見上げていると、はっはっはっ、という誰かの息声が聞こえました

あたりは一面の雪。見渡すと裸の男の人がオナニーをしていました

はっはっはっ。とても真剣オナニーをしていました邪魔したら悪いな。そう思った私はその姿を眺めていました

はっはっはっ。はっはっはっ。はっはっハッ。

オナニーが終わりました。男の人は両手をぶらりと垂れて月を仰ぎ見ていました

「何をしているんですか?」

私が尋ねると男の人はゆっくりとこちらを向きました

「種をまいてるんだよ」

とても穏やかな声でした

「寒くありませんか?」

男の人は手も足も真っ赤になっていました

寒いさ。でも仕事からね」

大変なお仕事だな。そう思った私は服を脱いで訊きました

「お手伝いしましょうか?」

すると男の人は困ったような顔をして言いました

「ごめんね。君じゃダメなんだ」

はとても悲しくなりました

「そうですか。お役に立てなくてごめんなさい」

男の人も悲しそうな顔をしていました

「いいんだ。その気持ちだけで嬉しいよ」

それじゃ仕事から。そういって男の人はまオナニーをはじめました

はっはっはっ。はっはっはっ。はっはっはっ。

真っ白な雪の上を踊るように男の人はオナニーをしていました

月の綺麗な夜でした

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