2009-08-11

http://anond.hatelabo.jp/20090726092812

不登校」という言葉は、差別用語だと考えていて、あまり使いたくないのだけど、経験者として、書いておく。

まず、「不登校支援」という名目で活動している団体と関わるのに、注意した方がいい。

不登校支援」といってもいろいろなタイプがあり、

(1)強制収容所タイプ

名前通り、どこかの施設に入れて、徹底的に叩き直そうという団体で、暴行事件などが起こって問題が表ざたになっているから、意外と知られている。

(2)悪徳商法タイプ

文字通り、不登校を直すための秘訣の書かれた本を高額で売りつけたりする。SEO対策がされているため、検索してほいほい引っ掛かる。

(3)研究タイプ

心理学精神科専門家が関わっていて、一見すると、信頼の置けそうな組織不登校研究をしようと思っても、なかなか会えるものじゃないし、

多くのサンプル数を集めるのは、大変だ。そこで、不登校支援の名の下で、不登校児たちの生態について研究するために設立されている。

(4)自助グループ

子供学校に行かなくて悩んでいる親たちが、自分たちの悩みを解消するために結成されるもの。あくまでも、親のためであって本人のためではない。

(5)宗教タイプ

自助グループがさらに発展したもので、「不登校」というものに独自の哲学やら思想などを持っていて、それを広めている。

(6)予備校タイプ

通信制定時制学生のための学習高認取得の支援をする予備校

世間では、(1)や(2)が危険ということは知られているけれど、実は、(3)、(4)、(5)もかなり危険な存在じゃないかなと考えている。

肝心の解決法なのだけれども、検索しても出てこないだろうし、恐らく、上の団体に聞いてもお決まりの答えしか用意してくれない。

十数年苦しんで、考え続けて思うのは、何かをして解決する種類の問題とは違うと思う。時間が解決するといったらいいのかな。

つまり、周りの人間にもどうにもできないし、自分で何とかしなければならないわけだが、決定的なものはないといっていい。

自分の体験を述べると、戦前の人の本を読んで、彼らの生き方は、大いに参考になった。戦前には、小学校中退していても、立派な業績を残している人がいて、

彼らの生きた道は、まさに教科書といってもいいと思う。

あとは、不登校支援とはまったく無関係な人と幅広く付き合った方がいいと思う。

その際、根強い偏見があるから、不登校であることはカミングアウトしない方がいい。

自分で、言っておいてなんだが、経験者や当事者意見だからといって信用しない方がいい。

なぜなら、あなたが見ている景色と、他の人の見ている景色は、同じ不登校であっても違っている。

結局、あなたのことを一番分かってあげられるのは、あなた自身なのだから。

ただ、同じような経験をしたことで、少しやさしくなれる。経験者や当事者とは、それ以上のものではないのだと思う。

記事への反応 -
  • 引きこもりとか不登校とかアスペルガーとか、そういうのをググっても、周りの人向けの情報しか出てこない。 本人向け情報が出てきたとしても、たいてい「周りの人に相談しましょう...

    • 「不登校」という言葉は、差別用語だと考えていて、あまり使いたくないのだけど、経験者として、書いておく。 まず、「不登校支援」という名目で活動している団体と関わるのに、注...

    • その「つらい思い出」を克服しなかったら表には出てこれないんじゃないの 自分の力で何とかしてみようとぐぐってみたけど情報がないから踏み出せないって けっきょくできない理由の...

    • 周りに相談するのが無理なら、匿名日記か匿名掲示板で相談すればいいのに。

    • amazonで参考書を買えばいいじゃない。それだったら対面で応対するプロセスなく、自身の方策例を知れる。 あと、ノートに書き出して云々と言うなら、それを実際に書き出して、相談施...

    • amazonで参考書を買えばいいじゃない。それだったら対面で応対するプロセスなく、自身の方策例を知れる。 あと、ノートに書き出して云々と言うなら、それを実際に書き出して、相談施...

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