今まで生きてきて25年、どうも、俺の考え方が他の人と違っているなぁ、と思いながら、今日、その違いの本質っぽいところにたどり着いた。学校でも、会社でも、目標を作って「壁を乗り越える」ことが評価されるようなのだが・・・
そもそも、壁を乗り越えることに意味ってあるの?
その壁って、すでに他の人が乗り越えたものじゃないの?前人未到の壁だっていう証明はどこにあるの?他の人と同じ壁を乗り越えても、それって意味あるの?社会には人がたくさんいるわけで、あなたが壁だと思っている目標を、軽々と超える人もいるわけだ。あなたが頑張って壁を越えたとしても、それって、何かを達成したことになるのかな?あなたを評価する人・あなたを雇う人から見れば、あなたが壁を乗り越えようが乗り越えまいが、壁を軽々と乗り越える人の方が評価は高いわけだ。「何かを達成する」ということが、他者の評価を上げるということだったなら、別に、壁を乗り越えても乗り越えなくても、評価の順位は変わらない。企業は、あなたを捨てて、壁を軽々と乗り越える人を採用するだけ。
で、そもそも、何で「壁を乗り越えよう」としているんだっけ?壁って何?業績?業績を上げるって、他者からの評価を上げることじゃなかったっけ?あれ?でも、壁を乗り越えても、他者からの評価は変わらないんだよね。企業も大学も、あなたを捨てて、軽々と壁を乗り越えられる人を採用するだけ。結局、あなたは負け犬。
あなたにとって、今やろうとしていることが「壁」である時点で、すでに、もう決着はついているんだよ。競争社会では、壁につまづいて、それを乗り越えたことは評価されないの。壁を壁と思わず、進める人が評価されるの。壁にぶつかった人は、もうその時点で、負け犬なんだよ。壁にぶつかったら、もう、その時点で、評価は決まっているんだ。
でも、負け犬と評価されても、死刑になるわけじゃない。負け犬でも、生きていることは許してもらえる。僕らは怖がりだから、死ぬのは嫌だ。社会には、負け犬のための場所があって、そこで、かろうじて生きることはできる。そこで、社会とのwin-win関係が結べるんだ。社会は、「壁に乗り越えること」なんて求めてないんだよ。壁にぶつからない人を求めているんだよ。社会は、壁にぶつからない才能を持った人だけに用があるんだ。壁にぶつかったら、もうその時点で、社会は、その人に用なんかないんだよ。でも、かわいそうだから、壁にぶつかっても、かろうじて生きていていいことになっている。僕らは、壁にぶつかったという罪を償う代わりに、「生きていい」というお墨付きをもらえる。ここに、僕らと社会との間の、ひっそりとした約束事があるんだ。別の言葉で言えば、win-win関係、難しく言えば、社会契約っていうのかな。ルソーの社会契約論とか、高校の教科書に出てきたよね。
そういうわけで、壁を乗り越えることには、本当は意味なんかないんだよ。「壁を乗り越えよう」なんていうのは、人をタダで働かせるための、スローガンに過ぎないんだ。もう、壁にぶつかった時点で、あなたの評価は決まっているんだ。高校・学部・修士・博士・企業、全部そうなんだよ。壁にぶつかった奴は負け。壁にぶつからなかった奴が勝ち。壁にぶつかった奴は罪人で、壁にぶつかったという罪を、一生つぐなわないといけないんだ。
【追記】
ついでに言っておくと、僕は東大卒です。東大入学は、僕にとって壁ではありませんでした。まぁ、その後、壁にぶつかったわけですが。いろいろ反論はあるみたいですけど、「自分にとっての壁を乗り越えたんだからいいじゃない」みたいな意見は、単なる自己満足だと思っています。たとえ自分の中では成長したと思っていても、他人から見たときに自分が成長していることを示せなければ、「自分の成長」を客観的に示せないわけです。壁を軽々と乗り越えられる人間が、壁にぶつかる人間より優れていることは、明らかです。競争社会では、壁にぶつかった人間は不要なのです。その代わり、壁にぶつかった人間は、壁を乗り越えた人間を恨み、妬み、殺されないように自衛することは許されています。それが競争社会の意味であると思っています。
【追記2】
今までの記述と矛盾するかもしれないけど、少し冷静になってみる。とりあえず、自分の経験は、次のようなもの。高校のころから、「壁を乗り越える」というのは、まず、「自分の壁」を探して、その後、ぶつかることだと思っていた。当時から、「xx君は数学ができてすごいな~」、「でも、数学は自分の壁じゃないから、そこそこできればいいや」というようなことをやっていた。こうやって、ぶつかるべき壁を絞っていった結果、一応、「自分の壁」は見つかったんだけど、今ぶつかろうとしている壁は、数学や英語の「基礎力」がモノをいう壁でした、という話。だったら、最初っから「自分の壁」とか「壁を乗り越える」なんていう考え方をせずに、基礎力を鍛えておけばよかったな、という話。
でも、だからといって、「基礎力をつけようとしたら壁にぶつかったけど乗り越えました」なんていうことをアピールするのはひどい勘違い。企業にしろ、大学の先生にしろ、他人が自分の基礎力を評価するときは、そもそも「壁にぶつからない人」を高く評価する。基礎力をつけるときに、自分の壁を乗り越えた、バンザーイ、なんていうのは、甘っちょろい自己満足。
だからね。何がいいたいかっていうとね。
・個性とかオリジナリティーとかうざいです。結局、基礎力がないとおもしろいことはできません。オリジナリティーの高いものを作るには、基礎力が必要。
・逆に基礎力さえ高ければ、オリジナリティーの高いものが自然に出てくるのです。
・基礎力をつける段階では、「壁を乗り越えたかどうか」は評価されません。壁にぶつかった時点で、あなたは、壁にぶつからなかった人より劣っているとみなされます。つまり、もう、そこで序列ができているのです。あなたは、負け犬です。
・ただ、壁にぶつからなかった人を羨み、妬むことは許されています。個性とかオリジナリティーとか独創性とか、馬鹿げた幻想に踊らされるよりも、人を羨み、妬みながら静かに生きていたほうが、幸せな人生がおくれると思いませんか?
ということです。
これじゃ0点だな。
充分すぎるくらいに釣れてると思います。
釣りって便利な言葉だな。
そう言ってまた壁から逃げるんだな
そう言ってまた壁から逃げるんですね
「何かを達成する」ということが、他者の評価を上げるということだったなら、別に、壁を乗り越えても乗り越えなくても、評価の順位は変わらない。企業は、あなたを捨てて、壁を軽...
http://anond.hatelabo.jp/20090427211534 って思った 壁を乗り越えるのは、困難に陥ったときに人がどう行動するかを判断する上で重要 だからこそ、過去他人が易々と越えたことでも全然いいわけ ...
困難に直面する回数が多い人材というのも逆に恐いと思いますがね。 リスク管理ができてねーじゃんって意味で。
ある程度生きてりゃ困難にぶち当たることはままあると思うがねえ
「壁」を「実績」に置き換えてみれば良いのではないだろうか。 できるできると思っていても、今までにできた試しの無いことはできるとはみなされない。 (経歴無いのに勤続3年とみ...
イチロー選手でもスランプはあるんだぜ
要は努力より結果だってことでしょ? さんざん言われ尽くしてるベタな話でさ。 ただ安心しなさい。人間なんてどいつもこいつもドングリの背比べで、みんな同じ地点で同じ壁にぶつ...
「壁を壁と見せない技術」というのがこの世にあると信じられない人。 壁は壁なんだよ。 どんなに才能あったって、WPSの認証方式をすらすら理解できる人間なんてこの世に居ない(...
dankogai がアップを始めました!
人の評価が価値観の中心のようで。自尊心が低くて、不安で仕方ない人はこうなる。 学校でも、会社でも、目標を作って「壁を乗り越える」ことが評価されるようなのだが・・・ ...
他人と比べるからぶれるんだ。自分の壁なんだから人には関係ない。
http://anond.hatelabo.jp/20090427211534 「ハードルを一つ越えたら もっと高いハードルがあるだけなんですよ。 そのハードルを飛び越えること自体を喜びとしなければ、 喜びと出来なけ...
うわ頭悪い。 中学生のときに考えとけよそんなことは。 25にもなって黒歴史増やしてんなよ。
「世界に一つだけの花」を百辺聴いて出直して来い。 後、25年間の生き方はそう簡単には変えられないと思うが、エントリから滲み出るごくごく自然に他人を過小評価するエリート意識...
その歌、元増田を説得するのに不向きじゃない? 「前人未踏の壁」って言ってるでしょ。つまりその歌でいう「オンリーワン」なんかねーよ、って言ってるんだと思う。 苦労してせっか...
何匹釣れたら壁になる?
壁って何?業績? ここがよく解らん。この飛躍のせいで後半への繋りが意味不明になっている。 その後「決着」やら「負け」といった単語か突然飛び出してくるわけですが、まずは何...
壁を乗り越えることにこだわりを感じる文章だな。 他者は壁にぶつかったかどうかなんて興味がない。結果に興味がある。 壁を乗り越えてこようが、壁にぶつからずにきてようが、そ...
http://anond.hatelabo.jp/20090427211534 かなり独創的な考え方の持ち主です。世の中の常識にとらわれずに、自分の考え方を持つ人は嫌いではありませんが、僕とは違うタイプですね。 僕は多く...