2009-02-05

ソフトバンクイーモバイル提携考察

SBモバイルとイーモバ、高速データ通信サービスでの協業を正式発表

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090204-00000031-rbb-sci

ソフトバンクイーモバイルの協業はモバイル業界PC業界の融合を早めるものである。

昨日から報道されていたようだが、SBイーモバイルが高速データ通信分野で提携発表している。SBイーモバイル回線MVNOの形で利用するもので、双方にメリットのある協業となっている。

イーモバイルはかねてからデータ通信に特化し、サービスを展開してきた。ビジネスマンを中心に指示を集め、着実にシェアを伸ばしている。一方ソフトバンクは言わずと知れたホワイトプランで大きくシェアを伸ばしており、純増数ナンバーワンは見慣れたものになった。

この日本のIT業界の盟主、ソフトバンク戦略は、PCモバイルの融合の一歩ととらえることが出来る。この提携により以下の現象が予想できる。

ケータイ電話PC

 これまでモバイルサイトPCサイトは別物として展開されてきたが、データ通信による高速化と外出先でPCサイトを見ると言うことが恒常化し、PCサイトモバイルサイトの差がほとんどなくなるものと思われる。

②既存のケータイ電話サービスを超えたサービスの提供

 既存のケータイ電話で提供できるサービスはほぼほぼ出尽くした感がある。一歩抜け出たサービス創造させるには既存のパケット通信によるものでは限界があるため、そこから抜け出る必要がある。ケータイ電話でのリアルタイムオンラインゲームなどPC上のインターネットでは普通に出来ていることがケータイでも提供されるだろう。

WiMAXの無効化

 ソフトバンクWiMAX免許が取れず、頭に来ているのだろう。WiMAXの次期企画である3.9Gまではこのイーモバイルとの協業で乗り切るつもりではないだろうか。そもそもWiMAXと3.9Gの登場までの期間はそれほど間がない。またいくらWiMAXの通信速度が現状の3.5Gに比べ早いとはいえ、現在携帯電話スマートフォンネットブックなどの機器スペックが追いついておらず、結局通信速度(反応速度?)にストレスを感じる羽目になっている。それではあれば、無理をしてKDDIに頭を下げてWiMAXに参入するよりはイーモバイルと組んで3.9Gまではやり過ごすほうが懸命ではないだろうか。

いずれにせよ、彼らのタッグは注目したい。どちらもモバイル業界では挑戦者である。思う存分に暴れ回って既得権益を崩してほしい。

  • これ、iPhoneの通信網もこっちに乗せようという思惑があるような気がする。iPhoneはHSDPA対応してるし。 それともWillcomのどこでもWi-Fiみたいなのを開発して無線LAN経由で使って行くのか。 ...

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