かんなぎのヒロイン、「ナギ」の特徴としては「人に忘れられた神(土地神)」「長命」「彼氏がいた」「言葉遣い」。
言うまでもないだろうが、「非処女」と特徴にあげないのは作中でそういう表現が出ていないからということを添えておく。
そしてかんなぎの作品事態の特徴は「アニメ化によってファンと信者が増えた」、そして「アニメ化以前は並の知名度しかなかった」。
上の条件と比較できうる作品、そしてその作品のヒロインというと、記憶にもまだ新しい「狼と香辛料」の賢狼「ホロ」だろう。
ホロの特徴は「人に忘れられた豊穣の神」「長命」「彼氏がいた」「言葉遣い」そして作中でも表現されていた気がするが「非処女」である。
狼と香辛料自体はアニメ化以前でもそれなりに知名度はあったような印象だったが、アニメ化によってファンと信者が多くなったと言っても間違いではないだろう。
コレは個人的意見なので「アニメ化以前アニメ化以降と同じぐらいの人気も知名度もあった!」という人もいるかもしれないけれど。
両者の特徴は似ているが大きく違うのは信仰を得ようとしたかどうか、そして作中での現代で彼氏となりうる存在がいたかどうかだろう。
ナギ様は通う学校で信仰を得て、アイドルのような存在になっている。その結果読者も「ナギはアイドルである」と錯覚したのではないだろうか。
現実、某アイドルが彼氏とのツーショットプリクラが発見され、握手会でその人だけファンから露骨に避けられたという話題も記憶に新しい。
一方のホロはアイドル性はない。
ナギはかんなぎの主人公である仁と恋愛関係にあるわけではない。そのように匂わせたことはあるが6巻時点で仁が一人誤解しているだけである。
ホロはロレンスと恋愛関係にある。直接想っていると言ったこともあるしキスだってする。
やはり似たような境遇のキャラクターでも、アイドル性の違いというものが大きいのだろう。
アイドルであり、まさに信者の誰もが「俺の嫁!」と言えるキャラクターだったナギは、後からぽっと出てきた大東という昔の彼氏に自分の立場をとられてしまったのだ。
彼氏がいる以上、信者達は「俺の嫁」とは言えない。自分ではどうしようもない大きな敵ができてしまった。
一方で物語当初から出てきたロレンスは読者の誰もが間違いなくホロの相方としてみているだろう。
そして意識しているのかいないのかは分からないがロレンスをホロの旦那、婿として見ているのだろう。
非処女が叩かれるというのであればホロは叩かれるだろう。
それに最近様々なところで見る東方Projectでも公式設定で神でかつ人間の子を持つキャラもいる。
このかんなぎ事件の根底には読者の嫉妬というものは切っては切れない関連性はあるだろう。多分。
こういう比較をはてなブロガーなら誰かしら書いてるだろうなと思い検索しても出てこなかったので自分で一石を投じてみるテスト。
メモ:信者とファンを会えて分けたのは「信者は第一にキャラ、ストーリーは二の次な人たち」、「ファンは第一にストーリー、キャラの設定はストーリーを味付けで特に重要でもない」という自分の前提。