書く行為によって心の靄を晴らしたくなった故に投稿した。
下宿した。
光回線を導入した。
勉強しなかった。
交友関係を構築しなかった。
十二月二十四日前後と二月十四日前後は家から一歩も外出しなかった。
人事担当者は友人経験皆無人間から発せられる無数虚言の正誤判断に失敗した。
卒業旅行が不可能だった。
卒業旅行を待望した。
飲み会の知識が皆無だった。
残業と理不尽体育会系上司由来の自殺願望が日を完全に支配した。
重機を操作した。
手取り収入は十四万円だった。
肉体を用いて労働した。
夜勤由来の不規則生活にも辟易した。
肉体が壊滅した。
数ヶ月前に退職した。
預貯金残高の四桁を確認した。
親に電話した。
全ての事情を伝達した。
仕送りを受給した。
充実した生活を送る人間の投稿を閲覧した。
非正規雇用者の悲惨な末路を見聞した。
日に日に妄想は加速した。
死後の世界を構想した。
死後に好都合な人生点から開始可能と設定した。
大学入学時を指定した。
構想の終了に伴う頭痛と目眩と嗚咽と将来不安と不安定精神状態を感知した。
数秒後に再度同様の構想と妄想と想像を熟考する自己を感知した。
自己葬儀後の家族知人の表情と言動とそれ以降の風化を想像した。
大学時代を無為にした罰と判断した。
現実逃避癖の完治を最優先事項に指定した。
次候補に再就職を指定した。
退社後の精神疲労状態は極限だった。
死に関する構想や想像が日を完全に支配した。
首吊りと焼身と服毒は同時に可能か熟考した。