http://www.makonako.com/mt/archives/2008/10/post_735.html
「新品買わないとメーカーに金が入らないよ」ってのはそのままでは正しくないです。
流通からショップが「仕入れ」た分は(一部抜かれて)メーカーまで流れていきます。だから「新品買わないとメーカーに金が入らないよ」ってのは厳しく判断するならNGです。
ただし「新品購入率が下がる→次回作のショップの入荷数が下がる→メーカーの取り分も下がる→メーカーの開発資金が減る→作品がしょぼくなる→新品購入率が下がる(以下ループ)」という悪循環に陥っているパターンもあったりして、「新品買わないとメーカーに金が入らないよ」っていうのは大局的に見た場合は正しいとも言えますが、そこまで考えて発言してないだろうなー。
ただし、日本と北米の流通システムの違いを紹介せずに「2000円ほど安い」とか言うのはどう考えてもミスリード。
「中古で買った人は客かどうか」という問題で意識すべきは以下の2点です
・ショップは「中古品であることのリスクを購入時に説明しているか」
・購入者は「中古品であることのリスクを正しく理解しているか」
新品の場合
ユーザーは「(ショップで購入した)パッケージに不備がある」場合はショップに文句を言うことが出来ます。
ショップは「(流通から購入した)パッケージに不備がある」場合は、流通に文句を言うことが出来ます。
もしメーカーにユーザーから問い合わせがあったら、ショップの購入情報を元に流通と調整して対応します(パッケージ交換とか)。
購入レシートはちゃんと取っておきましょう。
中古の場合
ユーザーは「(ショップで購入した)パッケージに不備がある」場合はショップに文句を言うことが出来ます。
ただしショップはどこにも文句をつけることはできません。
当然メーカーに問い合わせされても、流通が関与してないんだから手を出すことができません。
(このパターンでメーカーサポートに電話してくる人ってのは実際に居ます)
というわけで、ゲームを中古で買った場合は物理的なトラブルに対してのメーカー対応というのは難しいです。
(電気機器の中古も基本的には同じじゃないかなー。値段の差はサポートの差なのです。)
そういう意味合いで言えば「中古購入した人は客じゃない」という表現でも問題無いでしょう。もっとも、普通はこんな言い方しませんけどね。
(バグとかのソフトウェアの問題については「リリースしたことに対する義務」に分類されるのでサポートされるべきでしょうけど)
中古で買うこと自体は否定しません。中古で販売することに関してはせめて2週間とか期間をあけてほしいなと思うことはありますけど。
ただし「新品購入率が下がる→次回作のショップの入荷数が下がる→メーカーの取り分も下がる→メーカーの開発資金が減る→作品がしょぼくなる→新品購入率が下がる(以下ループ)...