今日の値動きはどこの市場も大波乱だったが、特に壊滅的と言っていい値動きを見せたのが韓国市場。
ウォン相場は市場開始からウォン暴落の様相を呈し、最終的には1268.0 +44.9 (+3.67%) で「収まった」。
この状況に対して、韓国通貨当局は日中のドルをあてにする以外の方策は実際にはない。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=105609&servcode=300§code=300
既に去年末に宮澤構想をベースにして東南アジア諸国通貨状況安定のために設置が合意されていたアジア通貨基金があたかも新たに状況改善のために新合意がなされたかのように韓国メディアは伝えているが、この機構は東南アジア諸国が対象であり、韓国は救済される側ではなく救済する側であることが前提になっている。
この構想が今回の韓国金融危機に対応するためのものであるかのように言うのは明らかにミスリードであり、誤報であるのだが、しきりに韓国メディアがそれを言うのは、「これにすがるしか有効な手立てがない」ことの表れである。
韓国の経済危機については、一切触れない、報じないのが日本のマスメディアの常なのだが、今朝、読売新聞が財務省幹部の話として、韓国政府のいう、ウォン状況改善のために日本政府が何らかの合意をしたことはなく、その意思もなく、会談の予定もないことを報じた(これについては中国も同様の姿勢であることは既に明らかになっている)。
つまり韓国通貨当局やメディアがアナウンスしていた「日中韓の合意」は捏造であったことが明らかになったのだが、この報道を受けての韓国市場、韓国通貨ウォンの大暴落の直接の契機となったと見てよいと思われる。