2008-09-17

http://anond.hatelabo.jp/20080916112554

ブログに書いてくれてありがとう(笑)

なるほど事実認識で違いがあるってのは分かったけど、まだまだ、?、ってところがある。

で、データを出してくれたけど、じゃあ、そのデータを踏まえて考えてみるね。

過去との比較ではそもそもデータがないと。高い、低いは言えないということね。

じゃあ、昨今言われている学力低下とはなんなのか。調べてみたら、案外、高学歴の子が簡単な問題も解けないことがあったと。

でも過去データがないから過去との比較は出来ないと。

もちろん、高学歴の子でも簡単な問題を解けない程度の学力というのは問題だけども、あんがいずっとそんなもんだったのかもしれんよ、ということですね。

国際的に見ても、これもまた単純比較は難しいけれど、決して日本は低い水準ではないということ。

以上を前提として踏まえておきましょう。

では学力低下の何が問題なのか。

つまり過去における水準で良いとするのであれば、教育予算を拡充する必然は弱い。環境の変化によって、過去と同程度の水準を維持するためには、より負担が求められるようになったというのであればその要因が何なのかは明らかにする必要があるけれど、たぶん、お相手の増田さんはそういうことは言っていなくて、絶対水準での向上を言っているのね、これは学力だけではなくて。

正直、学力の話だと思っていたからこういう話になったけど、そうではなかったのね。

で、シミッタレと言うけど、私はあなたのいうそれらクリティカルな問題が特に優先順位が高い問題とは思っていない。

問題かそうじゃないかと問われれば問題だと思うよ。

改善した方がいいかそうではないかと言われれば改善した方がいいと思うよ。

けれどもそのためにはやっぱりカネがかかる話であって、日本が税制や社会制度を抜本的に改革して福祉国家路線に移行するっていうならともかく(ある程度、そうした方がいいと思うけど)、国際水準で見て極端に低水準にあるのでないならば教育改革をする優先順位は低い。

私はまさしくシミッタレていて、まず出来ればカネをかけたくないってのが最初に来ているわけ。

なぜならそのカネは高齢化社会に備えたり、社会保障を拡充したり、医療制度を守るために使わないければいけないカネだから。

カネをかければ確かに教育環境は向上するでしょう。でも社会ってのは教育だけでなりたっているわけではないのでね。

今でさえオーバードクターが余っているのに、高等教育修了者を増やす必要もないと思うし、まして国際水準で一定の成果を挙げているなら、教育の外部も含めた社会の視点でいうならば、そこに力を注ぐ必要は小さいよね。

増田さんが上げておられた問題のうち、かつてはそれほどなくて、今は増えている問題、モンスターペアレンツとそれを生み出す構造とか、教育費高騰の問題とかには、対処する必要があると思う。

それはたぶん教育業界だけでは対処できなくて、民法からいじらなくてはいけない、そういう問題かも知れないけど、ちょっと話がずれるし大きくなりすぎるからやめておくね。

少人数学級にしても、私はある一定の成果が望めるならば、少人数学級にこだわる必要はないと思う。あくまで基準は、一定の成果がだせるかどうかであって、80点で充分なら100点とるのは無駄だもの。

80点とるのに80円、100点とるのに100円かかるなら、80円で済ませたほうがいいってのが私の見方。20円節約できるし、その20円は他のことに使うべきお金だから。

記事への反応 -
  • OECDの国際比較調査によると、日本は教員の一人当たり人件費が最上位グループなのに、 授業時間はぶっちぎりの最低なんだよね。教員の給料をもっと下げて人員を増やすべきだと思う...

    • http://anond.hatelabo.jp/20080913174004 一学級あたりの人数が何人だろうと、教師の給与が安かろうと高かろうと、どうでもいいと思う。 要は、それで所期の設定目標を満たせるかどうかが重要な...

      • 一学級あたりの人数が何人だろうと、教師の給与が安かろうと高かろうと、どうでもいいと思う。 要は、それで所期の設定目標を満たせるかどうかが重要なのであって。 生徒の数が45...

        • http://anond.hatelabo.jp/20080915114729 同じ人間の労働なんだから、「一般先進諸国と同じレベルの要求水準を満たす」ためには「クラス人数(教師一人当たりの担当生徒数)をせめて一般先進諸...

          • …あーっ面倒くせえっ!(笑) ブログに書いたからもうそっち読んで。

            • ブログに書いてくれてありがとう(笑)。 なるほど事実認識で違いがあるってのは分かったけど、まだまだ、?、ってところがある。 で、データを出してくれたけど、じゃあ、そのデー...

              • おおむね了解。ストレートな言い方で、そちらの言いたいことはだいぶこちらに伝わった、と思う。今回の書き込みに関しては、そちらの考えていることにそれほど異存はない。違うとこ...

                • 最後とおっしゃっているのにレスをつけるのもなんなんだけど、橋下さんについては多分こうなんじゃないかなって思うことを補足として。 当人がはっきりと明言されておられないのを...

                  • >世論の支持は高い。これは大阪の「弱者利権構造」があると世論が見ていて、それに大阪教育界が毒されていて、橋下さんがそれと戦っていると見ているからですよ それはどうかな...

      • 真剣な話になったら、高校生DQN君がいなくなっている件。

    • 予算の都合がつかないってのは単に多数の賛同を得られないってだけの意味じゃないかと。他人の子供のための予算増やすくらいなら税金減らせという人も少なくない。逆に子持ちの方だ...

    • 一つだけ言っておきますが『教師の数を増やすべき』という主張は正しいと思います。一番良いのは『予算増やして教師増やす』だとは思いますが、次善の策としてどうしても予算の都...

    • 遅レスで申し訳ないけど「授業時間最低」は教師一人当たりの話だよ。雑用が多いわけ。 雑用させるぐらいなら給料下げてアウトソースした方がいい。

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