2007-09-29

[]Ruby on Railsにおさわりしたので評価してみる。

勉強からはじめ10日間ぐらいでひとつのRubyアプリケーションをつくった。

キャッチコピー道場 CatchCopyHacks

http://aor2007-3.drecom.jp:18012/

ドリコムの運営さんにDBキャラをLatin1からutf8に変えてもらってようやく日本語が動くようになったので一応公開。

これをつくるまでの詳細な過程は[Ruby]のタグをひいてみてほしい。

http://anond.hatelabo.jp/c/Ruby

正直WEBアプリとして完成しているとは言いがたいが…

RonRに触ってみて思ったことをいくつか書いておきます。

Railsの特性

0から作る分には正直それほど生産性は高くないと思う。

ただ、既存プロジェクトの焼き直しやプラグイン活用できるようなケースに限って言えばほぼ設定変更だけで対応できる。10分でつくる***みたいなものは既存のものをナゾルというバッチスクリプティングというような作業。(プログラミングという所作からは遠いかもしれない。)

Ruby on RailsDRY:繰り返さないことを標榜しているがあれはウソだと思う。

プラグインなどをオーバーライドさせて再帰的に繰り返していくことこそがこの言語の特性だとおもう。

過去プロジェクトなどの繰り返し。これこそがRailsの本領ではないのだろうか。

言語というよりはこれはまるでWordpressだ。

プラグイン自作してストックできる体制ができあがったら物凄く生産性をあげることができる。

Railsの難点

敷いたレールのうえを突っ走らせるのはものすごく簡単だ。

だが、レールに分岐をつくったり、既存のレールから少しでも外れたことをやろうとすると他の言語よりも苦労をする。

とくにO/Rマッピングは設計から頭を悩ませることになる。

逆にO/Rで何ができるんだという発想から辿らないと設計できなかった。

もし既存のシステムからのリプレイスであったら困難を極めるだろう。

システム会社がRonRを生産性が高いだの、国産だのとの流行で取り入れて、

リプレース案件を請け負ってデスマーチに陥る姿がありありと目にうかんだ。

find_by_sqlを連発せざるをえないシステム。少し想像するだけで怖い。

RailsMVCは賞賛にあたいすべきものであるが、もしRonRをチームで取り組んだときには担当分担は非常に頭を悩ませることになると思う。Vの部分は分業容易だが、特にCの部分は設計が担当できるレベルPGが必要になる。

また事前の仕様決定が相当重要になるだろう。

コンシューマ向けサービスのように自らの要件と仕様が近いようであれば回避できるかもしれないが、

客先都合で変更が入った場合RonRのその特性が仇になる可能性が高い。

チームに目的地まできちんとレールをひける人が居ないと間違いなく地獄に落ちる。

その目的地に案内することを客先にきちんとコミットできる人が居ないと間違いなく地獄に落ちる。

Railsの将来性

まだ1、2年ぐらいはないなという思いを強くした。

コンシューマー向けのサービスをRonRで展開することはできても、人月仕事をRonRでやるにはまだ無謀すぎる。

現状では、やれたとしても単票、マスメン系が限界だ。10人を超える案件にはまだ向かないとおもう。

言語としての難易度は他とそれほどかわらないが、方言というレベルでは収まらないので、

3、4年生レベルのイキのよさそうなところに勉強会にでてもらうとかアンテナ立てておいてもらうより無いのではないか。お金になるのはもういっぽ先だ。

Rubyは行政の方がご執心なので仕事はある程度見込めるが、果たしてそれまでに使いものになるRuby使いが量産されるか…

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん