帰りの電車は満員電車とは言えないものの結構混んでいた。
おれは、電車の中に入って、後ろの人たちも中に入れるようにつり革を持ってる人たちの並木道の間に入っていく。
それが間違いだった。悩ましいことを考えなければならなくなる。
おれの左のつり革をもってるのは片肩にリュックを背負ったおっさん。
とても疲れていた。
目をパチクリさせては、電車の中とシャットダウンの世界を行ったり来たり。
そのスイッチに反応するかのように揺れる電車。
そしてその揺れがおっさんのリュックに伝わり小さな弧を描き、おれにちょっかいを出してくる。
1億万もらう代償に毎日いやなことされるけど何なら許せる?の迷ったあげくに許せないとの回答をするぐらいのウザさ。
たしかにウザいのだが、おっさん疲れてるしなー。
それに嫌なハゲ方してるし。
おれのこのいらいらは今日の綺麗な満月を見て、空中に彷徨って行った。
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