「お~い!竜馬」
またクラスの誰かが僕を呼んだ。
呼ばれた方向に目をやると、何人かがクスクスと笑っている。
僕は中学1年の頃からこんなふうに無意味に呼びかけられてからかわれている。
いや、からかわれているという生ぬるい言葉で片付けてはいけない。
れっきとしたイジメだ。
奴らが僕を呼びかける目的はわからないが、返事をしても大抵無視される。
「お~い!竜馬」それは僕にとって、この鬱々とした状況を象徴する言葉だ。
だが、クラスの奴らが笑っていられるのも今のうちだ。
「ちりも積もれば」ではないが、奴らへの恨みは僕の中ですでに殺意へと変わっている。
この前、自宅で偶然日本刀を見つけた。
僕はそれを見つけた時、ある計画が頭に浮かんだ。