あの日から3年。
震源地から遠く離れたところに住んでいるので、地震にすら気づかなかった。
あまりに酷い状況に目を逸らしたかったけれど、それは許されない気がした。
被災して辛い思いをしてる人がたくさんいることを思うと、逃げ出すのは卑怯なことだと思った。
何もできない自分にできることは、映像でもいいからこの地震を体験することだという気がして、ずっとテレビの前に座っていた。
絶望的なほどの無力感におそわれ、自分を責め、ただ泣いていた。
あの時のことを思い出すと、今でも辛い。
けど、被災した人たちはもっと辛い思いをしているのだから…と考えると、ことばにすることもできない。
忘れることなんてできるわけない。
でも忘れてしまいたい。
どうしてそんな無駄な苦行を己に課すんだ
いやそんな無駄なことするなら金だせよ