いつの頃からか、母はキムチにハマって
毎日毎日朝から晩までバケツみたいな容器にキムチを入れて
食い続けるようになった。
冷蔵庫を開ければキムチの臭いしかしないし、
体臭や口臭もひどく、職場でも言われるほどらしい。
最終的には母が料理をしなくなった。
正確には、
「キムチさえ食えればそれで良いので、
一番簡単に出来る料理を申し訳程度に置いておけば良い」という発想になり、
夏はそうめん、それ以外は具のない焼きそばだけしか出てこなくなった。
当の本人はそれらにキムチをどっさり入れて、真っ赤になった麺をすすりながら
グッチャグッチャ言わせつつ、何故かキョロキョロしながら貪り続けていたが、
(まるで生ごみを漁るカラスのよう)
私や兄弟はそんな食卓でむりやり食事を詰め込む生活が続いて
正気を保っていられるはずもなく、早々に家を出た。
仲が悪いわけではなかったので母とは連絡を取っているが、
今もキムチが冷蔵庫に詰め込まれているらしい。
理由をつけて実家には戻らないようにしているが・・・・・・
しかしキムチとは一体何なのだろう。毒物?麻薬?
Permalink | 記事への反応(3) | 12:47
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