2010-07-19

嫁姑

現在35歳の知人の男性の話。

その彼が彼女結婚しようかという話になった時のこと。

彼女が早速彼の両親と会いたいと言った。

それで彼が何と答えたかというと、「父は亡くなり、母は田舎老人ホームで暮らしてるよ。」と。

それを聞いた彼女は「お母さんを一人にしてるの?」と驚いた。

さらに彼は「母は大丈夫だから、これからもここ(二人が同棲してる東京マンションの一室)に住もうよ。東京は便利だし」と言ってのけたものだから、

彼女はつい感情的に母と一緒にいてあげなきゃと力説した。

そうこうして話し合いの後、結局、彼の田舎で三人暮らしすることになった。

ちなみに、彼の実家は一軒家で、二世帯住宅に匹敵する広さを持つ。

そんな広い家をほったらかしにするのも、彼女からすると勿体なかったようだ。

もともと彼女が彼の母を可哀想に思って始めた暮らしだけに、彼女は彼の母に対してとても気を遣って心配りして接したそうだ。

最初は母もそんな彼女に対して優しかった。

だが、嫁姑というのは古今東西、犬猿の仲になる運命にあるのだろうか、次第に母が嫁に牙を剥くようになっていったという。

それが原因で嫁は仕事を辞めないといけなくなるくらい、精神的に追い込まれたのだが、そこでまた母が辞職について日夜厳しく非難を浴びせたというから相当なものだ。

嫁はひたすら耐えていた。夫である彼のほうは気が気でなくて、「東京に戻ろう」と仕切りに説得するのだが、彼女は一向に耳を貸そうとしない。

ただ、夫の勧めで精神科には行ってみた。

そこで分かったのは、彼女が中程度のうつ病パニック障害PTSDなど正に精神病デパートと言う状態にまでなっていたことだった。

彼女医療費に加えて、彼女と母と彼の生活費実家固定資産税、それら全てを平凡なサラリーマンの彼が払えるだろうか?いいや、払えない。

彼は悩みに悩んだ。彼女も悩みに悩んだ。彼の母は相変わらず悪態をついていた。

結局のところ、彼女離婚を決心するという形で落ち着いた。

彼は彼女を手放したくなかったそうだ。

「あの時、東京に留まっていれば」

彼はそう悔やしそうに語っていた。

  • 嫁さんの実家に頭さげて医療費融通してもらうのはダメだったの? 実家売って再度母親を老人ホームに入れる手もあったはず。 旦那母は文句いうだろうし体裁も悪いけどそこまで追い込...

    • 実家売って再度母親を老人ホームに入れる手もあったはず。 元増田じゃないけど この妻自身の「夫母を大切にしなければ」的信念に反するから 誰に提案されてもむしろ妻がそれを承...

  • 元々老人ホームに入っていたくらいだから母親は金無い訳じゃないだろうし(年金なり貯金なりある筈) 日本の医療費なんて安いもんだし(高額になっても上限あり) 田舎の家の固定資...

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