はいどうも。ラノベ書いてるかい?
文章力を上げるにはどうすればいいのか?
まあ結論としては文章力なんて、どうでもいいわけだ。どうせ勢いさえあればなんとか読者も編集も読んでくれる。
あ、編集は人にもよるけどな。
どっちにしても文章力なんて「読みたい」と思わせることに成功すれば、どうでもいい要素になるんだ。
問題は話の筋だ、って議論になって、それで、オタク的ネタを入れたくなくても入れないと賞に選ばれないってだれかが言ってたよなあ。
違うんだよな。
ジイッと我慢して、設定もしくはネタは小出しにしていかないとダメなんだ。
たとえば良くある出だし、
とかな。
そんなのいきなり書かれても仕方ないんだ。プロット帳にでも書いとけ。
出だしは、
「どかーん!」
これだ。
究極的には最初の一ページか二ページ、誰がしゃべってんのかはほとんどわかんなくて良い。
「生徒会の一存」売れてるよな。文章はへたくそだしネタの入れ方もワザとらしい。
けどウマいのは出だしだ。
「俺」「会長」の二人が出てくるけど、その二人が何者なのかまだ最初の2,3ページ読んだだけではまったくわからないわけだ。
なおかつ初めてのナンタラとか、読者の興味を引くような単文で読ませていく。
こいつら誰? って読者が思ったところで、二人の紹介が入る。
ウマいよな。
賞取れないワナビはすぐここを
「俺は杉崎鍵、生徒会には特待枠で入った高校生だ。特待枠というのは云々」って書いちゃうんだよな。
ダメだよな、そんなの。
なんというかさ……
押しつけがましいんだ。みんな。
プロットとか設定とか、すごく考えてるのはわかる。設定におもしろいものがあることもある。でもそうじゃないんだよ。出来るだけ小出しに、設定が百あったら一か二をぽつぽつ出していく感じで出さないと行けない。
読者にいきなり全体像を押しつけちゃダメなんだよ。
「こういう世界である。こういう人物が居る。さあ物語を始めよう」じゃないんだ。
これがへたくそなヤツになると何行も何行も設定を書き連ねていく。
ラノベで我慢して読めるのは二行までだ。二行が何文字かは応募する文庫読んで数えてくれ。だいたい80文字ぐらいだろ。
80文字超えちゃった設定は、読者の頭ン中に入らないんだよ。
いや、正確には超えても良いんだ。
超えても良いんだけど、そう、この記事だとこの辺。
書き出してから何ページ分か、少なくとも三十か四十行分書いた頃に、出すんだよ。
ここまで来たら、読者もだいたい物語を受け入れる準備が完了しているんだ。
物語を受け入れる準備もなしに、いきなり設定をごちゃごちゃ書き連ねられたって、あなたの頭の中では展開している世界かもしれないけど、読者まで世界を共有させることはできないんだ。
な。
そうだろ。
それを考えると銀英伝の出だしなんかビックリだけどな。まあアレは例外扱いしとけ。あれだけの設定があるんだったら書けばいい。でも十行ぐらいの設定で、それを初っぱなから書き出すのはよろしくないよな。
薄めろよ。
徹底的に薄めるんだ。
アイデア勝負になってきてるのはわかる。けど、アイデアなんてしょせん物語を彩る、言うなれば、味の素みたいなモンだ。
味の素だけ食ってもしゃーないだろ?
それから、作った料理に対して「味の素の味がしますね」って言われたら、絶対ホメてないだろ?
そういうことなんだよ。
後ほかにもいろいろアドバイスはあるけど、それを言ったら俺が食ってけなくなるので、この辺にしとこう。
水でじゃぶじゃぶにしちゃったよ?
わかるなあ。おれはラノベ3回くらいしか読んだことないし書くわけもないが、立ち読みしたラノベの出だしってそんな感じだった。で、設定の話に入ってくと、読むほうはつらいんだよ...
どかーん! はねられた自転車が宙を舞う。 同時にあいつは動いていた。らしい。同時? ----- セミに負けないぐらい華子はわんわん泣いていた。 見てられなかった。 「このたびは、...