もうなんて書いたかも忘れてしまったラブレター。
とにかく書くときは恥ずかしくて恥ずかしくて「好きです」って書くだけで数十分掛かった。
あの手紙はどうやって渡しただろうか?
友達に渡してもらったような、ロッカーに入れたような、そんな感じだった。
渡したのは5月頭、梅雨前だったがやたら湿った空気で、雨も降ったりしていた。
「付き合ってください」と書いたのかも覚えていない。
ただ、丁度衣替えの季節だったから、中学二年らしく?!こうやって書いたのは確か。
「半そでだったらOKで、長袖だったら駄目」
翌朝相手は上着を着たまま、脱がずにいた。
数人に知れ渡っていたから恥ずかしいに決まっている。
漸くちらっと脱いで、走って教室の前を通ったとき、たしか半そでを着ていた。
一週間後、相手のほうが教室の前で、多分一緒に帰ろうと待っていてくれた。
一人で帰宅しているとき、何メートルか先に某君の集団が歩いていた。
やたら某君は振り返ってこっちを見ていたけれど、そのうち電車が来たので、某君の集団は走って電車に乗っていった。
私は一人だったので次の電車を待ち、乗り換え駅へ・・・
乗り換え駅で降りたとき、ふと前をみると、友達と一緒だった某君が一人で立っていた。
友達はどうしたんだろう?と思うより先に、得体の知れない予感がして、このまま行かなくちゃと俯いた。
そしてそのまま通り過ぎようとした瞬間、確かに某君は
「(私)」
と呼び止めた。
どっちの話も、私は逃げました。
後者に関しては一度ならずその後も待ち伏せをされたり(自分が友達としか使わない駅掲示板の前だろか)あったのですが
逃げました。
もし戻れるというなら、当時の自分をぶん殴りたい。未だに本気で後悔し続けている。
ぶっちゃけ、これらは相手にとっては忘れたい話になっていると思う。
逃げた以上にその後散々酷いことをしてしまったから、「酷い言葉でフラれる」という相応の報いを受けて終わった。
今の自分は可も不可もなく、相変わらず恋人いない歴と恋愛してない歴を順調に更新して、年下の野郎をこき使っている。
そこに恋愛感情なぞ皆無というざま。
たまに過去の恋愛について聞いてこられたりするが、某君の件以降恋愛しておらず、リア充な経験もないので殺ビームを眼でとばす。
まぁそれはどうでもいいが、一つだけ、