2009-07-31

権利者による規制のたとえ話

例えば、こんなことがあったらどう思いますか?

とある村で、Aさんの発案でマスコットキャラを作ることになった。

そのキャラは「とあるちゃん」と名付けられ、特産品のパッケージなどに載せられた。

ところがある日ネット上で人気の絵描きが「とあるちゃんカワイイ!」と言って

自分ブログに絵を載せたところ、多くの人が真似をして絵を書き始め、

大ブームになってしまった。関係者たちは最初こそ驚いたが、

「皆さんがとあるちゃんを盛り上げてくれるのは嬉しい事。

商用利用でなければどんどん自由にやってください」と許可を出した。

そうすると、とあるちゃんのファンアート同人誌テーマソング

フィギュアコスプレ衣装などが次々と作られるようになっていった。

村の特産品も売り上げが伸び、聖地巡礼と称して観光客まで訪れるようになった。

マスコットキャラを使った宣伝としては大成功である。

しかし、関係者は喜んでばかりもいられなかった。

とあるちゃんの成人向けの画像などがネットでは多く出回っている。

絵を描いた本人が隠していても、勝手転載された画像などが

検索結果にも出てくるため、村としてはちょっと困ってしまう。

村のマスコットとしてクリーンイメージを保ちたいのだ。

また、個人の利用であっても、とあるちゃんを利用したグッズで

原価を差し引いても利益を出しているような同人サークルがある事もわかった。

これでは商業行為と変わりないのではないか。

そこで、責任者のAさんはとあるちゃんの利用に二点の条件を設けた。

・とあるちゃんの名称や容姿を、成人向け作品には利用しないでください。

・とあるちゃんを利用して金銭のやり取りを行う場合は、その価格や数量について申請を出してください。

全ての人が従う事はないだろうが、これで少しは望ましくない利用に歯止めがかけられるのではないか。

そう考えてのことだった。

かしこの告知に対して予想以上の反発が起き、とあるちゃん公式サイト

掲示板には多数の書き込みが寄せられた。以下はその一部である。

B「さんざん売名に利用しておきながら、いざ売れてきたらきれいな物以外は切り捨てるんですか」

C「同人世界はそういうものではありません。なんとか考え直してください」

D「二次創作はしょせん他人の褌を利用しているだけ。権利者の言う事には黙って従おうよ」

……さて、あなたはこの話の中で誰が一番愚かだと思うか?(0人から全員まで可です)

  • マスコットにする段階からイメージをクリーンに保つ条項を入れておかなければならなかった。 二次創作が広まってから規制条項を作ろうとしても反発招くのは必死。 http://anond.hatelabo.j...

  • ただの思考停止。頭悪すぎ。 権利者を神聖化しすぎ。 http://anond.hatelabo.jp/20090731222714

  • 誰が愚かかって質問なのか。それなら村だ。隙だらけだから。 BCには嫌悪感を感じるな。それが気持ちいいからといって、他人の目の前で鼻糞を穿ってみせる人のイメージ。 自分だっ...

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