はてなキーワード: 朝鮮系とは
「黒人」ばっかり注目するアメリカ中心主義にはもうウンザリだ。
アメリカのポリコレで「黒人」が重要なのは、人口の1割以上を占めていて、かつて奴隷制で無理やり連れてこられた過去があり、今でも黒人というだけで警察官から怪しいと疑われるなどの露骨な差別があるからだ(ゴミを捨てにいっただけの黒人少年が逮捕された事件なんかを見ると、差別が薄まってこれなのか……という黒人の置かれた状況の苛酷さがわかる)。
でも、日本にいる黒人は人口比でいうとごくごく少数であり(地方都市では黒人を一度も見かけないとか、普通にあるでしょ)、かつ全て自発的に日本に来た人々とその子孫である。もちろん差別はいけないが、アメリカにおける黒人と同等の配慮をすべきとは思えない。人口比や歴史的経緯でいえば、黒人より先に東南アジア系に配慮すべきだろ、どう考えても。日本が黒人奴隷を使役したことはないが、東南アジアを侵略したことはあるわけで(まあ、日本でいう褐色キャラは、たいてい黒人ではなく南アジア系や東南アジア系だったりするわけだが……)。
本当に日本における人種的ポリコレを追求するなら、朝鮮系の描写だろう。彼らは日本におけるマイノリティの中では中国系の次に数が多く、また日本による植民地支配の犠牲者でもあり、在特会のように露骨な差別を浴びることがあって、そして、中国系に比べてアニメに出てくることは少ない。中国系キャラが出てくる萌えアニメはいくつも挙げられるが(『ラブライブ!スーパースター』とか。クゥすみいいよね……)、朝鮮系キャラが出てくる作品と言われるとなかなか思い浮かばない。
日本系・沖縄系・アイヌ系・中国系・朝鮮系がメインを占める日本の多様性は、白人・黒人・アジア人のように違いが目に見えるアメリカの多様性とは違う。パッと見で違いがわかりづらいが、違う文化や独自の歴史を持っていて、独自のアイデンティティを持っている。それなのに、目に見える多様性がない、目に見える多様性を増やせ、と言い出すのは、アメリカの多様性だけを真の多様性とみなすアメリカ中心主義にほかならない。多様性のあり方だって、多様であるはずなのに。
っていうか何よりもまず、世界人口の何割は黒人なんだから日本アニメにもそれ相応の黒人を出せというなら、世界人口の何割かはアジア人なんだから、まずはアフリカ映画や『ブラックパンサー』の登場人物の何割かをアジア人にしろよ、ワカンダに全然アジア人がいないのおかしくね? っていう話になるはずなんだけど、そういうと「黒人の文化に口を挟むな!」とか「ホワイトウォッシュだ!」とか言われるんだろ? それなら、アジア人がアジア人のために作った映画に黒人が口を出してくるなよ、くらいは言っていいんじゃない? ファッキンジャップくらいわかるよバカヤロー。