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2020-02-03

ハイコンテキストかつ文字のみならきっと

がんばれ♡がんばれ♡ とか D・V・D!! D・V・D!!とかetc.

2007-02-10

D・V・D!

四年ぶりに連絡してきた友人はねずみ講員になっていた。スーツに立派な腕時計、きれいに整えた頭髪、手帳の中にはこれを買うのが夢なんだと言うフェラーリ写真。あとづけするとフェラーリで勘付いてもよかったなと思う、そんな四年ぶりの第一印象から僕は、友人はサラリーマンになったのだと思っていた。

おい、何年ぶりだよ? そういうことでその夜はうちに泊める予定になった。友人は車で来ていたから、酒は出さなかった。もしかしたらそのころ僕は身の回りのことに絶望していて余裕がなく、何ももてなしの飯も出していなかったかもしれない。憶えてない。僕は友人に愚痴っていたことはある程度憶えているのに。仲間同士の仲違いに口を出したら余計にこじれたこと。右翼左翼、今となっては僕にはどうでもいいこと。友人の女に変な気持ちを持ってはいけないこと。みんな目の前の友人に吐き出した。なんか気持ちが良かった。数年ぶりにあった友人に自分のことを話すのが自分にとってこんなに気持ち良いなんて考えたことがなかった。

友人は色々アドバイスをくれた。そうだね。そうだね。そんなバカもう放っとけよ、でも君にも何かしら原因はあるよ。と。うん、そうだよね。だから僕は長い間自分が悪いと思って仲間に謝ったけど、まだ謝り足りない気がして、でもこれ以上どうすればいいのかわからなかったから外に出なくなった。引き篭もったというか、たま図書館へ行って本を借りてきたり、車を持ってなかったから、無収入だった僕が開設したネットバンクの口座から引き出されるようにしてあるクレジットカードで買ったロードバイクゲーム友達の家へお邪魔したりしていた。

四年ぶりにあった友人は再会の夜、僕の愚痴を山ほど聞いてくれた。世間話もした。あの警察署の隣創価さんの建物なんだぜへーほーあばばばとか、パチンコの話になって、うん、まあ、なんだ、あれだね、これが日本なんだねとかキャッキャ言ってキチガイみたいにふざけた。そうして、僕の話から社会の話になって彼は彼のネタを話し始めた。「DVD観る機械ある?」

メモ取った方が良いよ」そう言われて、僕は裏紙とシャープペンを用意した。何これ、君の会社セミナー? 集中するために電気消そうか? 僕はそう言い明かりを消して、ディスプレイに見入った。僕は何か収入的なものを期待してこんなことをしていたのか、いや、それはこの時は多分、暇ということもあったし、自分がヲチ体質であるからでもあったからだと思う。何を言い訳してるんだか、結局僕はこの時どういう意味にしろwktkしてたんじゃないか。このセミナーは怪しい。僕はDVDを観てwktkした。「主催者の略歴なんて別にメモしないで良いよ笑」あとでググろうと思った。

DVDを観終わった後、彼は環境破壊の話しを始めた。僕にはやりたいことがある、親孝行したいし、フェラーリ買いたいし。僕にはやりたいことがある、地球が住めなくなるかもしれないんだよ、この資料を読んでよ。そう言って彼は彼が販売している薬品等のパンフレットを僕に渡して、上から支給されてるんだと言う人気のPHSで誰かと陽気に話し始めた。「ええ大丈夫っすよハイ。」

僕は彼から渡されたパンフレットを読んだ。原材料とか書かれても知らねーよ。そう言っては負けだと思って無言で読んだ。その傍で彼は他社製品をこきおろし始めた。彼はけなすこともできるし、褒めることもできる。そういう、ごく普通の人だって、それは僕にもわかっている。この後、深夜だったが僕は寒気がすると言い風邪を引いたふりをして彼を帰した。彼はどう思ったんかなあ。しばらくしたら忙しくなるから会えなくなるとか言ってたけど。今どこでなにしてんだ。カモだと思われてても僕は全然気にしてないからどんな関係でも良いからまた突然表れて愚痴聞いてくれよ。

 
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