はてなキーワード: 共有地の悲劇とは
元エントリーはコレ>「失敗できない日本:http://mojix.org/2010/03/07/shippai_dekinai」
で取り上げたいコメントはこれ、「まったくだ。解雇規制緩和というと、感情的に反発する奴が多いが、対案は何も示さない。「中小では~」も規制を残す理由にはならない。「同一労働同一待遇」の法制化と「公正取引委員会」の強化を行えばよいだけ」で、おいらのコメントはコレ「ホントに中小の現状を知らないよねぇこの人。解雇4原則なんて中小じゃないようなもんだし、オーナー企業ならほぼ社主の意向で首にもできる。その際、退職届を強制する。日本の流動性が低いのは雇用慣行のせいだよ」で上のコメントの前半については反論させてもらう。
コメントで言いたかったのは「雇用流動化に関して解雇規制の撤廃が有効ではないよ」ってこと、現状雇用の多くをまかなっている中小企業において解雇規制が実質無力化している以上、明文化しても変わらんよってこと。つまり変えるべきは会社から出る方ではなくて入れる方であると言うこと。コレばっかりは会った事ないと想像の斜め上だろうからわかんないと思うけど。
で、その点で問題にすべきは新卒重視の雇用慣習と底の抜けたセーフティーネットなど(他にも年齢や性別の差別なんかも有り)でそれさえ整えばあとは雇用環境の悪い会社からはある程度自由に出ていけるわけなので(そして悪い会社は淘汰される)また、現状流れる先も無く、容易に職種転換できない(他業種から来た35以上の年齢の希望者を他に何のインセンティブも無いのにとる?とらないよね)ことも安易に会社から追い出す事を用意にすることへの反発を招いてると気がつかないのかなぁとも思う。
ただ、この辺(労働法制の順守を強制する)と言うことに関しては、どんだけコストかけてすんねんとか、そんなんで世界と競争していけるんかいな、みたいな意見会って当然。ただ、それがあっても「解雇規制の撤廃」が玉手箱のように言うのは能天気すぎねって話。
ついでに言っとくと、こっちが危惧してるのは企業にとって解雇してしまえばコストは外部に出せてしまうのでやりたくなるのはわかるんだけど、捨てたゴミ(含むオイラ自身)、すなわち社会的リスクは外に移動しただけでどうにもなってない。解雇規制だけだと最悪、個々の企業がスリム化することだけが最適になって「共有地の悲劇」的なことが起こるんじゃねってこと。なら、公的に安楽死を認めれくれてもよくね。って極論を言えばいいじゃない。反論云々言うのなら企業が出すゴミの処理の仕方も考えてるよね。ね。