はてなキーワード: サンマガとは
先ほど終電1本前の大井町駅で、改札に向かおうと歩いていると後ろからドンという音がした。別に気にせず歩いていたら、前の女性がチラチラ
後ろを振り返っている。
何かあったのかと後ろを見てみると、線路内でサラリーマンが30代くらいの男性を抱きかかえていた。
先ほどのドンという音からその男性が線路に落ちたというのがすぐ理解できて、私も線路に下りた。
サラリーマンが男性の背中を抱えるような形だったので、私は足を抱えて、とりあえずホームから上げようとした。
男性は鼻血がダラダラ流れていて、私の手も血でベトベトになった。何とかホームに上げて私もホームに上がろうとしたが、
結構、高さがあって、手をかけてジャンプして一気に上がろうとしたが難しく、途方にくれようとしたとき、ふと下を見るとちゃんと足場があって、
すんなり上れた。
その後は、駅員さんが来て介助してくれて、私はそのまま改札を出て、コンビニでサンマガを立ち読みして帰ってきた。
自分は冷たい人間だと思っていた。人のことなんか関係ない。知ったことではないと。
自分は応用が利かない人間だと思っていた。だから、打ち合わせでは前準備に時間をかけていつでも準備万端で望んでいた。
テレビで悲惨な事件を見るたび、自分の目の前で事件が起こったとしても、しょせん自分は傍観者で何もしない何もできない人間だと思っていた。
しかし、線路内に人が倒れているのを見た瞬間、自分はすぐに動くことが出来た。何とか助けたいと思った。
結局、今までは、自分で自分のイメージを勝手につくっていただけだった。
私は、ちゃんと見ず知らずの他人のために、手を貸すことができるやさしい人間に育っていた。
それがうれしく、自分自身が誇らしい、そんな夜でした。
私だってやれたのだから、きっとみんなもやれるはず。困っている人がいたら手を貸してあげてください。