はてなキーワード: むつとは
芽生がCGを作ってくれた、とまなびとむつきが自然に想像できるのは、リモートでの作業がこの世界観では完全に常識化しているから、と解釈してみる。それならなんで生徒会室に籠もって作業する必要があるのか、という新たな疑問が湧いてきたりもするが。
覗き見に気付いてるかどうかをこの場の判断基準にすると、我々視聴者にとっての倫理観――覗き見行為そのもの――がマイナス要素として働くのでよろしくないと思う。
高校に進学しなくてもいい、むしろ社会人になって自分探しをするほうがかっこいい、とされているこの世界。では高校に通っている人間はどんな奴らか。自分探しをとりあえず先延ばしにしてしまった、「なんとなく」生きてる連中が大半なのではなかろうか(学歴社会がどうなったとかの描写が出てこない点が穴ではあるが)。
こういった思考が流動的でいまひとつ活力に欠ける層には、多少変人で中身空っぽでもパワー全開で見てきたような理想を語る人間というのは相当魅力的に映るのではなかろうかと。
まなびはいわゆる煽動家なのだと思う。次元を超えた煽動が通じないのはある意味当然で、煽動が通じれば、それこそ「まなびストレート!は神アニメ」になるのでまあ妥当な所かなとか。
3話・4話
・心象風景を可視化する演出が、映像的に凝っていればいるほど空回りしているように感じられる。3話のまなびの花火演説にしろ4話の芽生のトラウマ表現にしろ、あまり効果的とは思えない。特に3話、いきなり真夜中に呼び出され、中身のない演説を聞かされた面々がどうしてあのような風景を幻視できるだろう。構造で論理的飛躍をするのであれば、視聴者に対して問答無用のカリスマ性をまなびが帯びていなければならないと思うのだが、そのためのフックが一向に見えてこないので、作中でカリスマ的に演出されればされるほど観ているこちらは冷める。
・4話。脚本が酷い。隠しカメラを通じて芽生が作業風景を覗き観ていた、という事実をまなび・光香・むつきがまだ知らない段階で、芽生がCGを作ってくれた、とまなびとむつきが自然に想像できるのは、思考の流れとして不自然だろう。むつきに一言疑念を抱かせ、それをまなびがいつもの何も考えていない適当な発言で流す、というシークエンスでも挟んであればまだしも。実はまなびは隠しカメラに気がついていたのだろうか。だとしたらどえらいワルなわけで、それはそれで面白いのだが。
・とにかく、「まなび」というキャラクターにまったく魅力が感じられない。とかく合理的思考が幅を利かせがちな現代に対して、無謀な夢を抱くことの魅力、根拠のないエネルギーの発露の素晴らしさを作り手がアピールしたいのはわかるし、私自身も文化を愛するものとして合理的思考の行き過ぎには常に苛立ちを覚えているが、このように稚拙な形で反抗されてもシラケるばかりである。いつまでも全共闘の夢を捨てられない自称「反体制」のおっさんを見ているようだ。
・藍ぽんかわいいよ藍ぽん。藍ぽんの声だけでくやしいけど観続けちゃうよはぁはぁはぁはぁ。
・平野綾は素質はある子だと思うので、誰かきちんと指導してあげて下さい。演技のテンションが一定になってしまっているし、喉に負担のかかりそうな発声をしているので、あんな演じ方ではハルヒバブルが弾けたら早々に潰れてしまうだろうよ。