古(いにしえ)より、君臣共に己れを足れりとする世に、治功の上りたるはあらず
自分を足れりとせざるより、下々の言も聴き入るるものなり
己れを足れりとすれば、人が己れの非を言えば忽ち怒るゆえ、賢人君子は之を助けぬなり
【対訳】
昔から自分には欠点がないと思い込んでいる政治家は、絶対に成功しない
自分の欠点を自覚できればこそ、下の者からのアドバイスにも耳を傾ける気になるものだ
俺は完璧だという傲慢さを持っていると、せっかくの忠告をしてくれた人に対しても
感謝するどころか逆に怒り出す始末である
こんな具合ではどんな立派で寛大な人でも、決して彼を助けてくれなくなるだろう
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