はてなキーワード: 千秋とは
オタらしく、ドラマはチェックしていなかったのだが、アニメ版のだめカンタービレを視聴している。少女漫画、というか、女性向け漫画が原作らしく、妄想がこんもりと詰まっている。俺愛用のリュックのように、だ。
多分、最終的には、主人公ののだめとくっつくであろう、千秋という男のスーパーマンさというのはほとんど究極に近い(と思う)。より厳密に言えば、キャラクター造詣から、行動パターンにいたるまで、ギリギリまで女性の心の琴線に触れるような作りになっているというか。30代独身女が求める王子様はこういうタイプなのか、と納得したり。
なんというか、見てはいけないものを見てしまった気分だ。逆に、美少女ゲームが持つ歪みは、女性にこういう気分にさせるのかもしれないなあとと思ってみたり。所詮、作り物のキャラクターであるといえばそれまでだが、やはり、彼ら/彼女らは人間ではない。現代の生み出した化け物なのだと思う。
「○○してはいけない」「○○する人間は嫌われる」という啓発は、改善に繋がらない事が多い。それどころか、論点が激しくズレてしまう可能性を秘めている。
例えばこの文、
1. ブランドにこだわらないでくさい
2. 斜め上に行かないでください
3. 足元見てください
4. 雑誌に影響されすぎないでください
この文章が正しいか正しくないかに関わらず、この啓発は改善を生み出すことは無い。その理由は2つである。
ちなみに、この文章は、改善を産み出すための文章ではないので、「ここが駄目」という文章で書く事にする。
1.「ではどうすればいいか。」がキチンと書いていない。
「ここが駄目」という部分は長々と書いている癖に、「ではどうすればいいか」の部分は文章の最後に、申し訳程度にしか書かれていない事が多い。
改善を促す文章を書くのであれば、駄目な部分より、改善策の部分に力を入れるべき。
2.「ではどうすればいいか。」が書かれていても、「ここが駄目」の部分だけを改善する策になっている。
さっきの文章の「4.雑誌に影響されすぎないでください」の「ではどうすればいいか」は、「のだめカンタービレの千秋様の格好でも参考にしてください」である。
しかしこれは、「雑誌に影響されすぎない」という部分に対する回答であって、「お洒落になる」ための回答ではない。
何も受けずに、脱オタに対して「のだめの千秋様の格好を参考にしてください」などと書いて、それは改善に繋がるだろうか。
同様に、分裂勘違い君に代表される以下のようなエントリーも読者の改善には繋がらない。
分裂勘違い君劇場 - コミュニケーション能力をウリにする人が醜悪な理由
1. ブランドにこだわらないでくさい
服のスペックにこだわらないでください。
別にすっごい高くて普通の大学生が着れないような服を身に付けてなくてはおしゃれってわけではわりません。
ユニクロだろうと、無印だろうとおしゃれに着てる方はいるんです。
2. 斜め上に行かないでください
別に他人と同じことを恥じる必要はありません。
むしろ無駄な自己主張しない方がまともだと思いますよ。
3. 足元見てください
服が綺麗でも、中学生がはきそうなハイテクスニーカーだと、素性がしれます。
むしろ服はユニ無地GAPでいいので足元にお金使ってみてください。
4. 雑誌に影響されすぎないでください
え、そもそも雑誌も見ないって?!
では、のだめカンタービレの千秋様の格好でも参考にしてください。
アニメならば見てることでしょう。