■よいなと思う都々逸を書く。
ぬしのこのごろ顔向けせぬは 胸に焚き火でけぶいのか
丸い人でも油断はならぬ 角に差し込む窓の月
淀の夜ふねと いなかの芸妓 ひくと乗せるで夜を渡る
口も軽いがお尻も軽い それでも娠めば身は重い
ぬしが秋風吹かせる故に わたしゃくよくよ気を紅葉
わちきを狐という舌の根で ぬしは狸のそらいびき
石も焼けそな真っ昼中よ 声も煮えつくあぶら蝉
雪はこんこん けさふる狐 白く化けたる顔のしわ
花は散ってもあのさくらんぼ 跡へ残って二人づれ
蚊帳の籠城 枕のとりで 君の進撃待っている
松と言う字になりたい物よ 千歳別れぬ公(きみ)と木(ぼく)
明治時代の新聞からサルベージしてきたやつなので著作権は切れてるはず
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