2024-08-11

よいなと思う都々逸を書く。

ぬしのこのごろ顔向けせぬは 胸に焚き火でけぶいのか

丸い人でも油断はならぬ 角に差し込む窓の月

淀の夜ふねと いなかの芸妓 ひくと乗せるで夜を渡る

口も軽いがお尻も軽い それでも娠めば身は重い

ぬしが秋風吹かせる故に わたしゃくよくよ気を紅葉

わちきを狐という舌の根で ぬしは狸のそらいびき

石も焼けそな真っ昼中よ 声も煮えつくあぶら蝉

雪はこんこん けさふる狐 白く化けたる顔のし

花は散ってもあのさくらんぼ 跡へ残って二人づれ

蚊帳の籠城 枕のとりで 君の進撃待っている

松と言う字になりたい物よ 千歳別れぬ公(きみ)と木(ぼく)

明治時代新聞からサルベージしてきたやつなので著作権は切れてるはず

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