友達が居ないので、趣味である詩の朗読は猫に聞いてもらっている。
毎朝、餌の時間に餌をやり、私は詩を読む。
猫は食べながら私の詩を聞いてくれる。
最近はランボオに嵌まっていて、カーテンの隙間から射し込む光に合わせて私は詩を読み上げる。
"さあ。ゆこう。どこまでも。ボヘミアンのように"
そうした一節を読み上げた時、猫がふと顔を上げた。その瞳は何を見つめていたのだろう。
分からない。
ただ分かるのは、うちの子はランボオが好きなのかもしれないということだけだった。
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