嗚呼無情なるかな蒼天果敢なきかな人生
花は散るとも又開く日がありませう
月は缺くともまた盈る時があります
然し人は一度死して何時の世にか生れきたるでありませう
夭折の恨は人生最大の悲惨事であります
櫻花爛漫万花咲き競い百鳥春を唄い人心花に浮かるゝこのとき
君は春にそむき花にさからい忽然としてなくなられました
あゝ実に夢の様です
夢ならばさめる時もありませう
然し君は已に白玉樓中の人となり
幽冥界を異にし永久に相まみえることは出来ないのであります
思えば悲しみに胸ふさがり
たゞ涙にむせぶ外ありません
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