<協力>
ある島では1日を2つに分け、一方で漁をしもう一方で狩りをする。
平均的な人の収穫を、漁で取れる魚と狩りで取れる肉を等価値とし、それぞれXとする。
したがって、平均的な人は一日に2Xの食料を手に入れる。
そこで、ある二人が協力する。
Aさんは漁が得意で平均より1,5倍収穫出来るが、狩りは苦手で平均の0,5倍しか収穫できない。
反対にBさんは狩りが得意で平均より1,5倍収穫出来るが、漁は苦手で平均の0,5倍しか収穫できない。
この二人が協力し、お互い得意な方を午前午後とも行ない、それぞれ収穫してきた物を等分したとすると、
それぞれ1,5X(魚)+1,5X(肉)=3Xと、平均よりも1、5倍の収穫を得る事が出来る。
極端なケース。
Nさんは漁は平均的だが、狩りはてんでダメで全く収穫出来ない。
Mさんは狩りは平均的だが、漁はてんでダメで全く収穫出来ない。
この二人が協力し、お互い収穫可能な方を午前午後とも行ない、それそれ収穫してきた物を等分したとすると、
それぞれX(魚)+X(肉)=2Xと、平均的な人の半分の能力しかないにも関わらず、
平均的な人と同じ収穫を得る事が出来る。
白いのは平均的な人が二人で(←何人でも同じ)協力しても、
X(魚)+X(肉)=2Xで、協力しても一人でやるのと変わらない。
それと違い、上記の極端なケースのNさんMさんの収穫可能な方の能力が平均を少しでも上回っていたなら、
総合力で平均的な人より劣っていても、収穫は平均を上回る。
結論。