道を歩いていて猫を見かけると、
心の中で呼びかけることが多い。
大抵は、先生と呼びかける。
名前をつけたくなった場合は猫吉先生と呼びかけることがほとんどだ。
猫吉先生と心の中で呼びかける。
まあ呼びかけたところで聞こえるわけはなく、
先生におかれては明後日の方向を見ているわけだが、
ごくたまに猫吉先生と呼びかけた瞬間にクルッと振り向いて目と目があったりする時がある。
そんなときは、まさかなと思いながらも嬉しくなる。
とはいえ、そうなったところで猫吉先生はすぐにそっぽを向いて、さっさと何処かへと歩み去っていかれるわけなのだが。
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