2020-01-02

実家の墓が消えた

久しぶりに実家に帰ったら墓が無くなっていた。

いつものように家紋が刻まれ墓石のあるはずの場所に行くと、そこは更地になっていた。

後ろから声が聞こえる。

「おじいさんは今度はこっちに入ったよ」

見ると、そこには何人もの名前が刻まれた廟がある。

マンションの表札みてえだな」という第一印象

共同の永代供養等に入れ替えたらしい。

まだ爺の名前は刻まれておらず、廟の脇に見慣れた墓誌がある。

「私が死んだら一緒に名前を入れてもらうから

引き抜かれた墓誌の足下についた土が生々しい。

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