2019-07-24

絶対に人が来ないベンチ

絶対に人が来ないベンチを見つけた。本当に絶対に人が来ないかはわからないが、見つけたときそう感じたのだ。そのベンチは周りに何も無く、白い霧のようなもので覆われていた。僕はそのベンチの左端に座り、ただ辺りの白を見ていた。しばらくすると誰かが来て反対端に座ったようだった。僕はその人物の年齢も性別身長も分からなかった。僕は白を見続けていたからだ。反対端に座った人物も、特に僕に干渉してくる様子はなかった。少しして、「もうここに来るのはやめよう」と心の中で唱えて僕はベンチを離れた。

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