今、目の前に広がる光景に、何の意味もない。
すれ違う人の顔、パンチに欠けた広告、何がいいのかわからない流行のファッション、ありとあらゆる情報を心の中に入り込ませないようにして、
あの日の、あの一瞬を反芻している。
自分の頭の中にあのときの空気を充填しながら、生きながらえている。
あたりは暗くなっていて、
自分がいまどこにいるのかも、もう、おぼつかない。
このまま、沈んでいく。
Permalink | 記事への反応(0) | 21:25
ツイートシェア