もともと、そんなに好きなタイプじゃなかった。
気づいたときには近くにいたからいい女かどうか、とかそんなこと思わなかった。下手したらダセェ女、くらいの感覚だ。
しかし年経ると思い出すのは決まってそいつだ。もちろん他にもN(※1)とかS(※2)とかも思い出す。
でもあいつは、なんていうか、握ったときほど思い出す。手を、手で、握ったときほどその香りを思い出す。そしてあいつしかいないって。
おにぎりには、ゆかりしかいないって。
注釈
※1…のりたま
※2…鮭フレーク
Permalink | 記事への反応(0) | 22:25
ツイートシェア