重さに耐えるばかりで壊れちゃった自転車は野ざらしで夜を明かす
誰も取りに来ることは無い 誰も見向きもしない錆に覆われた役立たずのゴミクズ
その内周りにゴミクズがだんだん増えてきて自転車は寂しく無くなった
寒い日も暑い日も誰かは側に居てくれる 錆は剥がれていった
それを見ていた人達は「けしからん」と言い出した
「キタナイ物どもは片付けろ」「公共の場所だから」「管理人もけしからん」
寂しい時に周りで話を聞いてくれていたゴミクズ達はゴミ処理場で燃やされたか埋め立てられた
治された自転車はまた街を走り始める
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