自らの意思の届かぬところからこの世に生を受け、現世という過酷な道を否応なく歩かされる。
出生のくだりは美談とするが、その意味を答えぬ親。
世間は生きる意味を見つけられぬ出来損ないを屑と言う。
そして持つものは持たざるものからの搾取を繰り返す。
自らの人生の成り行きを他人の所為とする気は無いが、せめてその意味だけでも授けてはくれまいか。
されど君は言う。
己の道を見つけられぬなどという戯言は甘え。と。
ならばと我は言う。
人生を辞めたい。この命に終わりを与えたい。と。
すると君は言う。
命は尊いもの。然れば自死など罪深い。
ならば意味を、と我は言う。
しかし君は言う。
己の道を見つけられぬなどという戯言は甘え。と。
死ぬこともできず、生きる意味も見つけられぬ我は如何すれば良いのか。
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