年末だってのに、最近いろいろ腹立たしいことが続いており、はてなの日記上で『死ね』だの『殺す』だの、
物騒な言葉が飛び交うのを良く目にする。
その言葉が向かう矛先は超巨大な権力であることが多いのが、はてなの特徴だ。
ネット上で、一個人が、太刀打ち出来ない巨大権力を罵倒するのを見て、私は何かを思い出す。
…そう、キングレオだろうが、デスピサロだろうが、構わず怯まずザラキをぶち込みまくる、
この色ボケスカタン野郎が!お前の存在が無駄じゃボケェ!と言いたい訳ではもちろんない。
権力に『死ね』と臆面もなく叫ぶ姿勢がザラキを打ちまくるクリフトに似ている、
このことからむしろ私は一見無駄打ちにしか見えないクリフトのザラキに、
容赦のない攻撃の連打で、共に旅を続けてきた仲間たちを傷付けるデスピサロ。
僧侶であるクリフトは、デスピサロに直接的に大ダメージを与えることは出来ない。
必死に仲間の傷を癒し、勇気付けるも、デスピサロの一撃は愛しいアリーナ姫を打ち倒す。
顔面蒼白でアリーナ姫に駆け寄るクリフト、気絶した彼女を抱き起こしながら
『ザラキ!』
…そうだ、そうなのだ。
クリフトのザラキは無駄打ちではない。真剣な怒りであり、仲間への愛を叫ぶ行為なのだ。
私はずっとお前のことを勘違いしていた。
このバカAI!いっぺん死ね!俺が命令する!と、お前から自由意志を奪っていた。
すまない、クリフト!
愚かな私を、私を許してくれ…!
叫べ、クリフト!
ザラキを叫べ!
全滅した後にリセットボタンを押さないで続ければ 「こいつ効かないんだな」と学習するそうですけどね、彼。
そういう風に解釈できる余地が、主人公以外のキャラクターの「他者性」であり、AIシステムはあなたに他者性を感じさせることによってゲーム内にリアリティを生み出している。主人公...