ネットをうろうろしていたら、かなり久しぶりに"sorry Japanese only"の記述を見た。
そいえばこれ、10年くらい前は個人のページにふつうに書いてたよね。
最近この表記を見かけなくなった理由はいろいろあげられると思う。
ネットそのものの多言語化が進んで、2000年ごろに英語と非英語のページ数が逆転して、
ま、日本語のコンテンツも増えてきたし、そんなこと書かなくてよくね、となったんだと思う。
それから、日本人が日本語を使って何が悪い、という一種の哲学的というかイデオロギー的というか、そういうのもあったと思う。
あと、この表記は「外人さんお断り」のようでかえって印象が悪くなる、ということも言われた。
それから、そもそもHTMLタグに言語について記述すれば済むことでもあった。
上に挙げたすべての理由にもまして、
そこまで深く考えなくても簡単にネットで意見を発信できるようになった、というのが大きい。
2003~2004年ごろ、ブログの出現でページ数は圧倒的に増えたけど、
それと同時にクオリティもかなり下がった。
ネットで意見を発信している人たちの中で、HTMLとかについての基礎的な理解のある人の比率は下がる一方に思える。
そんなこと考えなくても立派な日記が作れちゃうからね。
ブログ出現の前、ホームページビルダーができた時にも、やはりクオリティの劣化はあった。
初期のホームページビルダーで素人が作ったページは、アクセシビリティとかもかなりひどかったよね。
今でもアクセシビリティについて真剣に考えている人はそれほどいないけど、
そもそものホームページ作成ツールがよくなってきているし、アクセシビリティに配慮しないとSEO的にも不利になる時代になった。
ページ数は増えたけど、昔のほうがもっと個性的なページがいろいろあったよね。
今でもあるんだろうけど、検索で上位に引っかかってくるのはたいてい似たような内容のもの。
なんて、いろいろ思い出した。
地味ではあるが、時代は変わっているんだと実感できた。