2010-08-11

http://anond.hatelabo.jp/20100811150009

現代日本では労働組合の意義を教えられないまま職に就くため、特に非正規雇用者は交渉の仕組みをまったく知らない。

労使交渉しなければ待遇は上がらないし、既存の組合と交渉もできない。

こうやって賃金上方硬直性が生まれてしまったのが日本の悲劇。

ちなみに、この辺をやっていくと、雇用側は雇用に対して硬直化していくと思いますよ。

年功序列的に賃金が上がった年配の人は、若いころ薄給で働いていたわけで、そうした社会が当たり前でした。

それを、若いもんに強要するのかって話です。

40になったら金をやると言われるよりも、若い自分能力で評価され、稼ぎたくないですか?


バブルがはじけ、金融ショックが襲い、リストラなんかで終身雇用幻想になって尚、大幅な舵が切れない企業が多いのは、日本にそういうシステムが根強く残っているから。

35年ローンなんて、普通の神経じゃ組めません。

実際、漫画家とかになると、ローンの査定はとんでもなく厳しくなる。

だから、日本ではまだまだ雇用神話は根強いんですよ。

単なるキャリアステップと割り切る人は、まだそれほど多くないですしね。

記事への反応 -
  • 高い学費(たくさんの寄付と読み換えてもいい)で入学する大多数と、無料で修学できる少数、そんな形は悪だろうか? 一概には言えないけれども、まあ、問題はいろいろ発生する気...

    • 横だけれど、ちょっとずれた視点から。 学歴圧力って、労働者層が自分の雇用を不安定にすれば、解決しそうな気がするんだよね。 企業としては、労働者を楽に解雇できないから、雇用...

      • 学歴圧力って、労働者層が自分の雇用を不安定にすれば、解決しそうな気がするんだよね。 え、と、それだと、 「不安定で大変だけど、ぼくら、気にしません。だいじょうぶ、気の...

        • 「被雇用者の権利」を一生懸命守った社会が生み出したものが、派遣労働という歪み。 正規雇用の人間が、自分の安全を守りつつ、他者に不利益を押し付けたものだ。 あなたの言う不利...

          • 逆。 日本の終身雇用が幻想なのはすでに明らかになっている。 現代日本では労働組合の意義を教えられないまま職に就くため、特に非正規雇用者は交渉の仕組みをまったく知らない。 ...

            • 現代日本では労働組合の意義を教えられないまま職に就くため、特に非正規雇用者は交渉の仕組みをまったく知らない。 労使交渉しなければ待遇は上がらないし、既存の組合と交渉も...

              • 終身雇用が「崩れた」んではなくて、もともとそんなものは日本のスタンダードじゃなかったんですよ。 日本の労働者の8~9割は中小企業勤務だけど、そこにはもともと終身雇用も年功...

                • そういう意味では、中小のブラックっぽい募集は結構あったりするじゃない。 だから、そういうところの「流動性」は結構あるのですよ? もちろん、雇用も「不安定」ですけどね。 無...

                  • そういう求人が大量に存在するからこそデフレが続き、新産業が育たないのですよ

                    • でも、そういう所では、戦力になるかどうかが大事なのであって、学歴の圧力なんか無いわけですよ。 募集も必要に応じてしているはずで、新卒を四月に一括募集なんてのも、あんまり...

                      • つまりブラックな労働環境をなんとかしない限り、事態は改善しないということですよ

                      • それは正しいんだけど、違うね。順番が違うんだ。 実は企業自体が学校に合わせてできてる。つまり新卒制度というのは学年制度の延長線上に過ぎない。 だから「企業が新卒制度止める...

          • うーん、おっしゃりたいことは部分部分わかるのですが、 同時に、いくつかの点で基本的な認識でたぶん一致しない(かつ、説得に時間がかかる or 説得できない)ので、 スルーさせて...

      • たぶん、最高学府としての価値はない。 だって、学府というほどの自治権がない。 「欺瞞的総長選挙を粉砕せよ!」 って叫んだところで、国立大学は国が親方。 企業としても、結局の...

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