2010-07-02

私の痴漢体験談

痴漢体験者のサイト痴漢専門エロサイトリンクされたとかで、自分ブログには書きたくないので、ここで書くことにした。

痴漢というと、電車でお尻さわさわというパターン報道でもエロ漫画でも王道のようだけど、私は満員電車での通勤経験がない為、その経験は一切ない。

が、人に話すと、お尻触られるどころの話ではないまごうかたなき痴漢行為に遭っていたらしい。それも何回も。

よくあるパターンはこれだ。

朝、自宅から駅まで歩いている途中に、すれ違いざまに男に胸を揉まれる。触られるなんでもんじゃない。わし掴みだ。がしっと

こっちは呆然。今なら追いかけて後頭部でも殴ってやろうか、と思うが、当時、まさか自分が、白昼堂々こういう目に遭うなんて…と呆然自失。

我に返るも、電車時間は刻一刻と迫っている。なので煮え切らない思いを抱えながら駅へ向かった。

その1ヶ月後だろうか、同じような目に遭遇したが、遅刻寸前で駅まで小走りになっていた私は、振り返って男を追う余裕はなかった。

いずれの場合も、春~初夏とはいえ、私は決して胸の谷間を強調するような、グラビアのようなファッションではなかった。

ごく普通オフィスカジュアルである。トップスは白シャツカットソー。勿論襟周りは鎖骨がかろうじて見えるか、という程度。

スカートは膝丈のタイトスカートで、エログラビアやAVにあるような太ももまでのスリットなど入っていようはずもない。

顔は我ながら醜女だし、もうごくごく無難な事務員OLスタイルであった。

当時私は20台の半ばだった。

地元の駅周辺でだけ起こる現象かと思ったが、そうではなかった。

人気の絶えた繁華街や、昼間の路地裏でも、同じような体験を何度かした。

別のよくあるパターンは次。

これは夕方が多い。

相手は露出狂だ。

直接何かされたわけではないから、これは痴漢に入るのだろうか?しかし私にとっては立派な痴漢だ。

夕方だったり、外勤先だったり、あるいは地元の駅付近で、寄り道先で、何度も何度も、そしらぬ顔で私に近寄り、ふと視線を落とすとファスナーから取り出したブツプラプラと振り、私になすりつけてきた男たち。年齢は20代から高齢者まで、様々だ。

子供の頃にもこんな男達に何度かあった。

にこやかに歩み寄ってくる男に、子供の私は不審を感じず、こんにちはという挨拶に、オトナに習ったとおりに、こんにちは!と元気に返した。

しかし視線を目線(小学生女児の目線は成人男性の腰あたりだ)を戻すと、ぶらぶらとアレがぶら下がっていた。

その時も、大人になってからも、私はびっくりして道を戻り、遠回りして帰った。

今でも一年に一度は、この露出狂という人達に遭遇する。

痴漢他人事だと未だに思っている男性がいる。

特に、満員電車での痴漢以外は、報道されることもないせいか、人に話すと、「そんなこともあるのか」と驚かれる。

私にとって痴漢は、今だって『今そこにある危機』だし、悲しいくらい『よくあること』だ。

どうしたら彼らのような人間を生み出さずに済むのだろうか、とよく考える。

防ぎようが無いのか。

だったらもう、その行為を我慢できない人は、一生隔離してほしい。

痴漢に遭った後の落ち込みというと、どんな楽しかったことも、これからのお楽しみも、一瞬で喪失してしまうものだ。

なんでこんなくだだらない奴のことで、男のこと嫌にならなきゃならないのか、と悲しくなる。

男の全員がそうじゃない、なんて当然理性ではわかっているけど。

痴漢体験は笑い話じゃない。

たまにはてブ痴漢記事がホッテントリに表れるけど、茶化しより怒りより、悲しみの声を、私はもっと聞きたいよ。

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