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研究には長い年月を要した。フィンランドに通って5年で、ようやくフィンランドという国の教育が理解できた。
・だから、フィンランドの教育現場を見ようとへ研修目的で行くのをよく目にするが、1回くらい行くのではフィンランドの教育はおそらく理解できないのではないか。
・だって、フィンランドの6歳が学ぶ教室って、子ども寝てたり物食べてたり、学級崩壊みたいなことになってるんだよ。
・「フィンランド式教育」というのが一時日本で流行ってたみたいだけど、あれはあんまりフィンランド的じゃないと思う。フィンランドの教育というのは、そういうことじゃないんじゃないか。
・フィンランドと日本は、文化が根幹から違う。フィンランドではよく家族みんなで夕食をとる家庭が多いというが、でも食べてるものが全員違う。それを疑問に思わない。それぐらい、文化が日本とは違う。だから簡単に真似できないし、比べられない。
・フィンランドも日本も、教育の平等を目指している。日本は全国どの学校に行っても同じ教科書で同じ教育がほどこされる(そりゃちょっとは違うと思うけど)、フィンランドはクラスごとにまったく授業の形態が違う。クラスが違えば生徒も違う。おのずと授業内容も違うだろう、平等って「同じ」ってことじゃないという考え。
・フィンランドは、勉強を競争にしない。つめこまない。勉強は子どもがするのを待つ。
・競争しないということには社会的背景も。協同する、協力するという社会基盤があるから(これは、ものすごい税金高くてもオッケイという社会的コンセンサスのことを言ってたと思うけど、本当にみんな笑顔でばか高い税金払ってるのかな)。
・あとは、フィンランドはえらい寒いから、ぼーっとしてるとそれだけで死んじゃう。子どもは死なないための力を養わなければならない。必然的に自立が迫られる。
・PISA調査は考えを自分の言葉で書かせる回答欄が多い。日本とアメリカで他国との違いが顕著。日本は分からないと「書かない」。無答率が高い。アメリカは分からなくても「書く」。無答率が低く、誤答率が高い。