2009-05-02

http://d.hatena.ne.jp/mujige/20090501/1241166160

ネタマジレスするのもなんだから増田で書く。

ヘイトスピーチ犯罪である。

たまたま、それが日本刑法に記されていなくても、外国人などのマイノリティーを差別し、恐怖におとしいれ、生存権を奪い、追放することを正当化するような言動は、犯罪である*1。

*1:たとえばナチス政権下のドイツで、反ユダヤ新聞『シュテュルマー』の発行人をつとめたユリウス・シュトライヒャーは、ニュルンベルク裁判ユダヤ人迫害煽動した罪で死刑判決を受けた。

いや、刑法によって定められていないのであればそれは日本国内では犯罪ではないよ。あなたの論議は

1) 他の国ではAである。

2) 日本ではAではない。

3) 日本もAではなくてはならない。

4) 故に日本でもAであるべきだ。

5) よって日本でもAである。

A = ヘイトスピーチ犯罪

構造をもっているけど、明らかに間違いだよね。あなたは今回の場合はヘイトスピーチは悪であるから問題ないけど、逆に他国が差別を推奨していた場合はどうするの?論理学的にあなたの論議は間違ってるよ。国際法とかそっちらへんで違法性を立証した方がいいんじゃない?

第一に他国の法律を少なくとも日本にいる日本人に課すことはできないよ。少なくともヘイトスピーチ倫理的(そもそもどの倫理の考えを適応するかで答えが変わっちゃうけど)に間違っているのであって少なくともあなたが言うように刑法で禁じられていないのであればそれは犯罪ではない。民法でがんばったほうがいいんじゃない?

目の前でこのような重大な犯罪が行われているとき、全力でそれを阻止するのは、我々の責務である。それが日本法律犯罪とされていないのは、単に国家が怠慢であるか、ヘイトスピーチを内心で支持しているからである。だから、無能な警察権力にかわって犯罪者逮捕するのは当然の市民的権利であり、日本国民の義務である*2。

そんな責務ないよ。もしも法で定められているのだったら教えてほしい。

1) 目の前でBが行われている。

2) 私の価値観ではBは倫理的に間違いだ。

3) 倫理的に間違っている行為は犯罪だ。すなわちBは犯罪である。

4) 犯罪は阻止されなければならない。

5) 我々は犯罪を阻止する義務を負う。

6) 故に我々がBを阻止する行為は正当化される。

みたいな感じかな。まず第一に3は明らかに間違いだ。各個々人の価値観勝手に他人の行為を犯罪と決めつけることはできないよ。もしも俺が偏屈的なまでにハイヒールが嫌いですべての女性ハイヒールを履くべきでないと考えてるとしよう。それで少数派だけどある程度同じ考えをもっている人々と集まって団体を作ったとしよう。私はハイヒールは履くことは間違いだ!と思っている。故にハイヒールを履くことは倫理的に間違いだ。よってハイヒールを履いている女性犯罪だ。よって我々はハイヒールを履く行為をいかなる行為をもってしても阻止しなければならない。

・・・うむ、あほらしい。少なくとも論理学的な見地としてあなたの論議は間違い。そもそも私刑は禁止されているからあなたが憲法違反だよ(憲法三十一条)。

次に国が怠慢なのではなくあなたが怠慢なのでは?少なくとも我々は間接的に立法権を持っているはずです。あなたは該当者に立ちヘイトスピーチを禁止する法律を唱えたっていいはずです。なのになぜそういった行為をしないのでしょうか?自らの怠慢を棚に上げて他者を非難する行為を私は恥ずべき行為だと思いますが。国家民意を反映しないと思うのであれば国会議員を変えればいいだけのことでしょう。あなたは愚かな国会議員当選しないために何らかの努力をしたのでしょうか?無意味だと決めつけて何もしないのに他者が愚かであり自分が正しいと思う行為こそ人種主義や選民主義の先駆けになるのではないのでしょうか?

次に私刑は禁止されてるから勝手逮捕しちゃダメだよ。あなたの考えは無政府主義と似通ったものがあることに気づいた方がいいと思うよ。

まぁ、いちいち残りの部分に茶々入れるのはめんどくさいからやめておくけど言ってることはチャンチャラおかしいから。あなた自身の言動がヘイトスピーチは間違っているという考えの妥当性を弱くしていることを気づいた方がいいよ。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん